あなた、何かオタクある?
1996年12月18日(水)


 世界史、最後の授業。
 あなた、何かオタクある?とMM先生、BKさんに質問。一般人です、との返事。今はオタクないとダメよ、と先生。前の女子3人全員が首を横に振るので、男の子は?と俺にくる。まあ、いくつかありますけれど、言葉を濁す。あるんだ、と先生。その1つは?と。ここではちょっと、と答えると、人には言えないんだってーと。
授業合わって、先生、あなた体育会系?と。いえ。合唱じゃないの?あなたのオタクって、と。いえとんでもない。全然違うます、と。いい声しているとのこと。ふ、当然です(とは言ってない)。
 あの3人と先生が話している。先生の娘さんは宝塚でどんな芸名か、と。あとは俺しかいない。俺が帰るとは先生は手を振ってバイバーイ!と。ああ、さようなら、と。3人、笑う。それでもってオタクって?と。俺は『月刊Gun』のテレカを見せる。男の先生でそういうのが好きな人がいるとのこと。人撃たないでよ、と。部屋でパシュパシュやっているの?と。いえ、本だけです。高じて人撃たないでよ、と。とんでもないっス。そういえば1学期MM先生に、セポイの乱のとき銃の油のことを言ったことがある。そういうわけで帰る。さようなら。がんばってね、と先生。これがとわの別れってか。陳腐だ。
 でも、俺とあの3人だけだったもんね、先生に友好的だったのは。来年、この時間に両国をふらつけば会うこともできましょう。


この日のカネの動き

銀行 +30,000
定期 両国⇔水道橋 1か月 -4,640
定期 水道橋⇔白山 1か月 -6,750

財布残高 記述なし


解説
 最後の授業ということは、おそらくは、同じ予備校にもう一度入らない限れはこれで二度と会うことはないのだ。そういう感傷もあって、最後だからとガンマニアだと明かしてしまった。先生も他の生徒らもびっくりしていた。そんなに意外だったのだろうか。「見た通りの異常者だ」とは思っても言えるわけはないけれど。

世界史のクラスは細分化されていなかったけれど、だいたい3段階に分かれている中間のクラスがこのMM先生の授業だつた。そんなにレベルが高いわけではなく、当たり前のことを当たり前にやるので切る人・いるけど聞いてない人も少なくなかった。話は面白いし、別にちゃんと授業やるし、私は嫌いでなかったけども。上級クラスに比べると密度は薄れるとは言えども。自分が数少ない味方だと思うと尚更、雑談などもしたくなるものであった。


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