今日でふつうの授業おわり
1996年12月19日(木)
たった今、三浦の社長から「茶のパイ」もらった。みんなに買ってきたわけじゃないから黙っててね、と。うー、ものに惹かれるわけじゃないけれど、こういう涙ぐましい努力……これは無碍にできん。泣かせるぜ。俺は「センキュー」と言ったのだが、彼は「すいません」と言った気がした。俺の聞き違いか?だといいけれど。
時間がない。AM12:35。
岩淵氏、石井氏、三浦氏帰投。やっぱり総仕上げ特訓からか。12-612-12にも、KN氏、IM氏らそうだし。
願書、4×3の写真のやつは全て書いた。少々失敗あるが、大丈夫だ。それよかここ引き払ってから届く合格通知はどうなるんだ?聞いてみよう。
今日でふつうの授業おわり!
高校の同級生Tさん、いつも俺の後ろにいるな。俺はすぐに寝るから見通しがいいとか?しかも彼女、湖陵の外用運動靴だ。倹約しているな。堅実でよい。
受ける大学をしぼって35,000円を我が物にする計画?やめようぜ。バレる。それに万一、上位校全滅したら。
高校の■■先生から書類。1通調査票開ける。タバコくさかった。先生!ってな。陳腐な表現になるけど感動ものか。一行だけ、合格したら遊びに来てくださいって、本当に涙がでるよ。今までちょいとした屈辱のことじかりに囚われていたけれど、陳腐な表現を敢えて使えばスカッとした。そうだ、自分のひとりの記憶に対してどうこう思ってただけだ。例え一行の文、タバコの匂いだけでも、頭蓋の中だけでなく、外からの刺激が入ってくると目が覚める。
調査票、17通も作ってくださるのは大変だったろうね。今はコピーがあるといってもねありがとうございます。必ず行きます。
この日のカネの動き
くいもの にぎりめし×4、パン×1 -670
財布残高 記述なし
解説
これでふつうの授業は終わりである。ここからは「総仕上げ特訓」に移る。帰省していた人々は、自分の取っていた授業が終わったりので、次がはじまるまでの数日の隙間のうちに帰省したのだった。別に根性がなくて戻ったわけではなかった。これは、電車ですぐ帰省できる近県の距離感とちょいと帰省する感覚とを見誤っていた。
三浦氏は、みんなにあげているわけではないからナイショといいつつお土産を渡すのは、それが本当なのか全員にそう言っているのかわからないが、なかなか涙ぐましかった。
12-612-12は、12号館6階612教室の持って回った正式名称。
高校の■■先生には思うところもたくさんあったけれど、基本的には善良な人間で(でないともう卒業した浪人生からの調査票の要求に対して一筆書いたりしない)、タバコの匂いから存在を感じるなどし、記憶と独り相撲をとっていたのがはずかしくなってきたのであった。■■先生にはオウム真理教のシンパ扱いされたけれど、それはお前のような奴はそういうのにはまるから注意しろという善意だったと思う。だからといって口にしていいコトバでもなかったが。