再び両国の朝
1997年01月06日(月)
再び両国の朝。AM06:00の目覚ましは全て止めてまた寝る。朝礼に遅刻しないか不安だったので、思い切って寝ようとはしなかったが、AM06:20にデジタル時計に起こされる。ここで飛び起き、布団を上げ、時間を、登校への時間を稼ぐ。久々の両国の朝食。冷蔵庫に缶コーヒー。一瞬とまどったが、気の利いたことするじゃねえか。でも、ストローじゃないから上向いて飲まにゃならん。朝っぱらからせまいテーブルで上向いて、吹き出さずにコーヒーを飲むのは、少しばかり気を遣う。まず、口に流し込んで、それから飲む。
出寮。忘れ物がないか心配。やることを把握しはれていない心境だ。それでも問題なく出発。林氏はともかく山田氏もまだ。やはり気が緩んているのか。ゴミを電話ボックスの方のゴミ捨て場に放って、歩く。猫はやはり車の下。寒かろう。でも考えたら釧路のノラネコはこんなものじゃないよな。
水道橋のラクガキコーナー。「ラクガキ」多し。だが、俺の残したメモはほとんど白い。そうか、あれから替えていないのか。(は)氏みあたらず。
両国。席はテストだから所定のかと思いきや、掲示がある。211から511まで順に詰めろ、と。しかし511も入っているので511へ。行ってみると、所定の位置に所定の人が2〜3人。閉鎖されている6〜7階の人だろか。ここに来て、座る見知らぬ(というか違う教室の)人が数人来る。TJ氏来て、自由席か、と。余所者の人か、不安げにあたりをみまわし、また出ていくたびに、あれ、ここの人か、とTJ氏。気にせんでいいよ。やがて、皆、下が開いているとして3Fへ追いやられる。
3Fは2つつながった大教室。なんか違う。この感じを表現しろ。なんというか、この人数だと全員を把握しきれない(1教室でも把握できないが)ので公の場というか、他所にいる気がする。いや、自分の席もあるし、俺も一員だ。不安も落ち着かなさもな。
昼メシとらず銀行へ。日大の分35,000円とあと必要な分を降ろす。口座に50万円もあるよ。ケタが違う。なんか誇らしい。でも人に言うな。見せるな。自己防衛は、情報管理からだ。これは信用の問題ではない。
アニメイト錦糸町へ。『レイアース』のルーズリーフなし。そもそもルーズリーフというものが、ほとんど見当たらない。まあ、いずれはワープロで無地のルーズリーフに書くのだし、まあいいや。しかし、今ある枚数で2/24ぐらいまでもつのかな。今度、池袋で探してみるが、なかったような。それに『レイアース』は放送終了して9か月だ。難しいかも。
郵便局で35,000円の為替を買い、写真屋にフィルムを出して帰る。少し帰寮時間オーバーか。でも、似たような時間に帰る人多し。いや、人のことはいい。自分も理由があるからいい。
体重69kgを維持するため、昼食を抜く。カロリーも、ろくな運動しとらんし2食で十分だろう。夕食をおいしく喰える。胃の方はもう大丈夫かも。白い鎮痛剤なくても痛くない。でもカプセルは飲めよ。
風呂で岩淵氏に会う。地元で積雪はほんの数センチというと、多いじゃねえか、と。九州はもかく山梨でも降らんのか。藤田氏に晴天君は帰ってたかと聞かれる。彼はサーファーというあだ名の外見なのにいつも丁寧語でおもしろい。西内氏、晴天ちゃんはやったんでしょ、と。いや全部で勉強2時間。体調があんまりよくなかったし、と付け足すと、ほら、西内氏、藤田氏を叩く。晴天ちゃんは貯金あるからいい、と言うと、藤田氏は俺は借金が膨らむばかり、と。西内氏もコツコツっているんじゃないか、と藤田氏はいうが、当人は否定。彼はやっているように見えるけれどもね。
俺もこの後に及んでたるめない。本はなるべく買うな。買っても読むな。重要なこと、優先すべきことを間違うな。
・山田氏よ、俺のことなどわからなくていい。ただ自分と他人とは違うことをわかってくれ。やはり彼も答えを焦る男か。
・話し言葉と書き言葉とは別のものだ。使い方も、「絶対」「最高」のような文章じゃ慎重になる言葉を強調に使ったり、文章じゃあ解釈の難しい「音」、擬声語・擬態語もアクセント・音程・リズムを加えて、わかりやすく使ったりできる。受け手も相手の言うことをそのまま耳で聞くだけで、文章のような自分で切り開いて読み進める努力は要らん。そして話では敬遠されそうな話も文章では読ませられる。読まなければ終わりだろうが、話の場で拒絶される率よりは低かろう。そして腰を落ち着け、文を練り、組み立て、意見を整理して提出する文章は、相手と共同で、即座の考えで進める会話よりも自分を発揮しやすい(とはいえこの文章の構造は不満)。話に文で対抗するのはちょっとアンフェアじゃないのか?でも、自分の意見をはっきりさせられる。
ケネディとの論争で醜態をさらしたように見えた(聞こえた)ニクソンは選挙で落ちた。論争も大切だが、文章も大切なのに。仕方がない。メディアが違う。
・コトバは同じものでも人によって意味は異なる。基本的なだいたい同じようなものを指すのだろうが、感じ方などが絡むからね。結論だけか。この一文は。
・山田氏は、異なる考え方、観念に出くわしたと「なんで」というが、これは疑問ではなく嘆きである。
・古文の参考書はどれも『枕草子』だの『源氏物語』だのと、具体的な古典を材料にしていた。俺は一般化した公式が欲しかった。だから買わなかった。勉強の仕方がわからなかった。伸びなかった。何でも自分から利用してやれ!具体例から各々の答えを見出せ!もちろん便宜上の答えだ。相手の求める答えだ!
この日のカネの動き
コピー ×1 -10
生活用品 ブラシ(髪) -391
銀行 +51,000
交通 JR両国⇔錦糸町 -120×2
交通 イオカード -5,000
交通 メトロカード -5,000
入試 日大経済 -35,200
貯金 非常用へ -10,000
貯金 非常用へ -11,040
財布残高 13,515円
解説
新年になってはじめての寮で迎える朝、はじめての登校日である。寮の朝食は、冷蔵庫にある牛乳を列になって1つずつ取っていくことからはじまったが(トレイ一式を食卓に揃えてから朝礼がはじまり、喰うのはその後だが)、この日はなぜか缶コーヒーなどという気が利いたものがあった。誰かの手土産等の特記事項は書いてないから単にそういう献立だったのだろうか。朝は寝ぼけているので缶コーヒーを飲むのにむせないよう気を付けているあたり、二度寝で目が覚めていなかったのだろう。
登校がはじまってからまたテストである。しかしいつもテストは同じ教室の同じ席で受けていたのに、この日はなぜか来た順に詰めていく方式だった。私はなかば惰性的にいつもの教室にきたが、下の階が開いているとして下へ追い立てられのであった。
日大の受験料はなんと郵便為替である。振込はないのである。他大学では、写真を白黒で撮ったらカラーのみだったり、出願事情も大学によって違ったようだ。郵便為替による出願、今はやっているのだろうか。
山田氏について書いているが、この日なんかの会話があったのか、単に不快な会話の記憶を反芻して紙に不快感を書きつけているだけなのかは不明。