中大願書出した
1997年01月09日(木)


 布井氏、後ろから走って俺を呼ぶ。歩調は緩めるが、俺は立ち止まらず。追いついた布井氏は、立ち止まってくれてもいい、と。立ち止まるのは俺の主義じゃない。彼とは気軽に話せるからよい。
 彼は定期忘れる。財布忘れる。俺から1,000円借りるが、すぐ返して、走って財布をとりに戻る。おう、若いじゃねーか。朝っぱらから、いい運動だ。

 石井氏、帰寮。カゼ引いていたとのこと。高山氏だけだな、残りは。

 今日は手入れ。両国の先生、五十嵐氏の席で喰う。五十嵐氏帰寮。「根岸ちゃん、いい?」と根岸氏の席に滑り込む。当の加藤氏は金田氏の席へ。「(数日でいなくなった人物)の席で喰え」という声も。横、迫水氏。右前、江川氏。前、宮村氏。そういう位置関係で五十嵐氏は喰う。

 中大願書出した。Mission complete. 早大は?受けない。やっぱり入らないもの。漢文全滅はさすがに痛い。まあ、うまくいけばどうだか知らんよ。7万と3日のために人生の選択をしたのか。

 スペイン語やってアニメックなスパニッシュと友人になるかな。第2外語はスペイン語、サークルもスペイン語研究会とか。でもラテンと俺、うまくいくか果てにいってみせるか。俺が変わればいい。

 今日は郵便局行っててメシ喰えなかった。人来ないのを見越して減らしているのか?今度は8号館へ行けとさ。8号館3F?医歯系!?16号館じゃないの?

 『NEWTYPE』の合格報告、どうする?掲載される文字数少ないぞ。
 受かった。去年アホだった。何もない。ないものはない。んで仕方ない。眠い方がつらい。アニメから離れているとアニメは「思い出」となる。バインダーのイラストだけでも胸が掃除されるよう。アニメイトに1分単位で時間を測って走る。すごい充実。今の問題は持っているものを全部は持っていけないこと。こっちの方がつらい。
 こんなもんか?多分あふれる。半分にして残りは『アニメージュ』に送るか。 


この日のカネの動き

郵便 書留 -1,020

財布残高 64,314円


解説
 「立ち止まるとは俺の主義ではない」とはまったくひどい稚気である。人と待ち合わせをしておきなずら時計というものを一切持たずにひどく遅れてきて、「時間に縛られたくない」などと嘯いた高校時代の旧友と五十歩百歩である。それでも、歩みを緩めてはいるのが気を遣っているつもりなのだろう。

 布井氏、いったんカネを借りておきながらもまた財布を取りに行くとは若い。カネの貸し借りはよくないと思ったのだろう。

 スペイン語をやって、スペインのアニメ愛好家と仲良くしたいという発想がどこから出てきたのかはわからない。アニメ雑誌で、スペインでも寝教的なファンがいるという記事でも載っていたのだろう。しかしスペイン語研究会に入ろうとも考えているが、しかしサークルは掲げている看板や主活動もさることながら、そのときそこにいる他の学生たちと気が合うかどうかがよほど大きいことをまだ考えてはいなかった。『天才バカボン』や『蓬莱学園』のように(この2つを並列するのもどうかと思うが)、研究会を名乗る集団とその活動内容を内在化したような人間たちからなるイメージだったのだろう。とは言ってもやはり看板に掲げている題目とその主たる活動とがないと門を叩くこともできないし、曲がりなりにも人間が集まって活動する吸引力にもならないのではあるが。

 巡回の職員が、寮の食堂でメシまで一緒に喰うとはめずらしいパターンだったかもしれない。自分の席を取られた五十嵐氏の動きも早い。


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