入試・法政大学経済学部
1997年02月12日(水)


 今日は法政経済。山田氏と門で会う。彼は地図の見方を知らんのか、周囲の景色が特殊なのか、またしても迷ったという。受験生かと思ってついていった高校生が法政付属の生徒で助かった、と。
 今日は多摩キャンパスの経済だからか、市ヶ谷校舎で試験を受けようとも■■派の方々はやってこなかった。

 聞くところによると、山田氏の城西の応援団(=空手部)から文転し、専修に移ったという。
 今日のテストはちょいと難しい。というかてこずった。時間あれば解けた気もする。
 帰りカレーうどんを喰っていく。カレールーをそのままうどんにぶちこんだという豪快なもの。けっこういける。山田氏はこれを俺に喰わせたかったらしい。いけるよ、マジで。一人暮らししたらやってみよう。
 山田氏は情にあつく、善なる心を持つ人だ。本当にいい奴だ。ただ、ちょっと脆弱で、なおかつ負けず嫌いが強烈だった。だから、軋轢が生じたのだろう。

 高林氏も法政・経済受けたらしい。彼はB方式。

 金城氏、不燃・可燃ごみをまぜて遠いゴミ回収所に置いていつたらしい。ダンボールの宅配の札でわかったとのこと。彼、市民としては劣等生だ。寮に町内会が突き返してきたことに対し、「町内会は敵だ」と放言する。

 本田氏、提供と東洋の生命工学だかに合格。親に説得され合格退寮。2人目の退寮者。しかも初の合格退寮が本田氏とは!違反の山で、遊び人で、裕福さが甘さにつながっている彼が、行くところあんのか、と思っていたが、それなりの実力はあったらしい。さすが「医系」だ。それに多少はやっていたのだろう。これでいいのだろう、きっと。
 俺も邪魔だから、宅急便4つ出す。箱を運んでいると、高山氏に「帰るの?」と。俺は「まさか」と。

 布井氏と夕食後、結構長話した。別れ際、彼は「どうもね」とのこと。見透かされている?いや、どうでもいい。話していれば、それで楽しい。


この日のカネの動き

食事 カレーうどん -360
消しゴム -103

財布残高 8,091円


解説
 それまでも受験を終えて退寮した者はいたし、どこかには合格を得ていた者もいた。しかし、これで決まりと定めて退寮する合格退寮は本田氏がはじめてという扱いらしい(寮監の認識の問題か)。遊び人で違反しまくっていたが、それなりに結果を出した。それでよかったのだろう、きっと。例によって失礼なことをいろいろ書いているが。

 山田氏は、どうも物事の妥当性というものがわからないようで、それが会話をする際の齟齬になっていた。このときの地図を読めない話も妥当性の欠如の例で、彼は略図に角が描かれていたら、略図では省略されているであろう細い通路を角と解釈して曲がるなどして、道に迷ったという。曰く、角だから曲がったと。
 しかし私は彼がそれなりの対人関係の距離感と話題の選択というものを覚えたこと、基本的に彼が情に厚い善人であること、そして終わりが近づいて感傷的になっていることとが相まって、彼についても善人だと讃えるようなことを書いているのだろう。


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