皆、行くところがあってくれよ
1997年02月13日(木)


 布井氏、帰る、と。俺は25日までいると言うと、また会えるかも、と。退寮ではないわけか。

 江川氏、城西合格。やるじゃねえか。皆、行くところがあってくれよ(すでに2浪を決めている人もいる。岩淵氏とか。2回生になるとも聞く)。皆、江川氏に「明日、退寮か?」「アパート早めにした方がいいぞ」と。明日は彼の大本命、東洋・社なのだと。彼は東海も受けまくっている。

 寮監さんが来たとき、明日から発表あるな、と。よく記憶しているなあ。言いにくいぜ。

 西内氏と記念撮影。西内氏、俺の方に腕をかけ、反対の腕をめいっぱい伸ばして撮る。近すぎるし、俺は下を向いてたし、目をつぶってしまった。あらかじめ言ってくれていたら、ポーズでもとるのに。ナイフとか出してさ。


この日のカネの動き

TEL -220
テレホンカード -1,000
マンガ エルフを狩るモノたち5巻 560
薬 リゲイン×3×2、エスタロンモカ×2、ユンパ×3 -2,798

財布残高 2,513円


解説
 人々が合格を決めていく。入試難易度が易しい方から入試とその合格発表とがあるので、早い時期に受けたすべりどめについて、周囲からまったくの善意で祝福されてアパートについての助言などされるのは、よくある光景であった。もちろん本人としては不本意なのだろうけれども。どちらにしても行くところがあるのはよいことである。2浪を決めて、しかも2回生ということは両国2回目という人物もいた。すごい根性である。

 当然デジタルスチルカメラのように液晶画面で写真の出来をすぐに確認できるわけではないので、パンフォーカスとはいえ、後の言葉でいう自撮りは近すぎてぼけてたのではないかという気もする。しかしこれもまた、最後の日々の風景であった。

 そして寮監さんは、私が受けると虚言を弄していた関西大学の合格発表が翌日だということも頭に入っていたのであった。翌日には「落ちた」という他なかった。寮監さんは絶句していた。寮監さんには申し訳ないことをした。


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