入試・中央大学経済学部
1997年02月17日(月)
今日は中央・経済。八王子だぜ。退屈しないで、充実しているぞ、ここ数日は。
今日はやる気が全くしなかった。自習もしていない。ただ、タバコをふかしていた。そして集合時間近くになって、タバコの臭いをさせながに教室に戻ってくる。そして、ダレた姿勢で問題に取り組む。やる気がしないのと、やらないのとは違う。気合いは入っていないが、いつも通り時間を適当に配分し、順番を考えて解く。神経質にならないだけ、早く答えられる。ひと通りやってら問題当時を閉じ、見事な答えのかかれた答案用紙はそのままにして、あとはヒマをする。腕を組み、天井や試験官をながめ、時間の経過を待つ。全教科、同じようにやった。実に嫌な野郎だ。自習もしない。タバコをやる。それでいて、とつとと問題を終わらせてしまう。世の中広いってことを、地方から来た現役生に示してやっているのさ(マジかよ)。
となりの奴は、京王ホテルの弁当だったな。地方出身者。それもおそらく現役生だろう。喫煙者の少ない進学校の人間なら、けっこう驚くんじゃないかな。彼も世史で、ノート見たら中東和平のキャンプ・デービット階段も書いてあった。これは用語集の(2)だ。けっこうやってるじゃねーか。用語集も色とりどりのマークをしてあって、少なくともひと通りはしたのだろう。だが、世史のテスト時、最後の1分まで頭を机に押し付けたり、ぶつけたりしているようじゃ、あまり答えられなかったのだろうよ。「やり方」というものがある。俺のように、ノート代わりに問題集を作るような効率的な徹底さが必要だ。問題も、徹底して数をこなし、やはり効率的に潰していかねばならん。それと、キャンプ・デービットでフルシチョフとアイゼンハワーが会談したということも連想できるように、あらゆる方向にそれぞれま事項を関連させ、連鎖させて考えることも必要だ。
京王ホテルの宿をとったということは、中央が本命だろうか
帰りの電車は詰められた。朝の新宿行の京王線ほどじゃなかろうが、あまりラッシュの経験がない俺にとっては、けっこうこたえる。朝なら体力があるからいい。もう疲れているのに、さらに快速なもので、各駅停車よりは飛ばす。わずかなカーブやレールのひずみで上下左右にふっ飛ばされる。何にもつかまっていないと、さすがによろめく。それでいて他人に触れないよう、鼻息もかからないよう気を遣った。
調布まで来て、各停に乗る。遅くとも、座れるし、空いているし、こっちの方がいい。と思っていたら、特急が入ってきた。まだ、待機している各停を降りて特急に乗る。空いている。中大受験生が快速何本かで片付いてから来たやつだな。追いついたのか!これゃいいや。
そして中央線・三田線と乗り換えて帰った。疲れた。4連チャンはけっこうこたえる。明日で5連。あさってヒマだな。ふ、余裕だよ。入試ぐらい。
この日のカネの動き
のみもの ウーロン茶 -110
くいもの カツサンド -300
テレカ -1,000
電話 -300
交通 京王線×2 -370×2=-740
財布残高 5,273円
解説
大分入試本番の場数を踏んで、そのたびに手ごたえを感じてきたので、あまり本気ではない中大経済学部のときは信じられないほどナメきった態度をとっている。かつて田舎から東京に受験しにきて、人々の様相に驚いたことを差し置き、自分の態度をもって「世の中広いってことを、地方から来た現役生に示してやっている」と嘯くのは失笑するほかない。さらには近隣の受験生の様相から地方から来た現役受験生と見立てて勝手な想像をし、勉強法についての講釈まで書き連ねているのに至っては、本当にどうしようもない。
中大法学部でも手ごたえがあったし、経済学部なんぞは楽勝で受かっている気がしたのだが、しかし結果は不合格であった。まったくもってカッコ悪い話である。敗因は世界史において雑にしかやっていなかった中国史を大きく落としたことではないかと想像している。勉強法が聞いてあきれる話である。