last up date 2005.04.05


ROTC
 Reserve Officers' Training Corpsの略。米軍の士官養成制度のひとつで、一般大学に設置される士官候補生訓練部隊。従来米軍は主に士官学校より将校を供給されていたが、軍組織の複雑化や兵器・情報機器の高度化に伴い、将校の数・専門性ともに不足しがちだった。それを解決する為に導入されたのがROTCである。韓国もこの制度を導入している。
 ROTCは独立した学部や学科のことではなく、大学内の正規課程のひとつであり、それを行う部隊のことである。大学に入学した学生がROTCの隊員となると、本来の専攻と並行して軍事教練を受けることになる。学業と並行して軍事教練をも受けることは非常に過酷なことであり、日常生活も士官候補生として恥じない態度が要求され、長期休暇も訓練の為に拘束される。しかしROTCに入ると軍が学費を負担し、奨学金など様々な面で優遇措置がとられる。また、卒業後は少尉として任官する。任官後は一定年数勤務する義務がある。そして退役後は、リーダーシップや組織管理の経験を評価され、有利な条件で就職出来るとも言われている。また、そのまま軍に残る者も多い。米国でも韓国でも、現役士官の7〜8割はROTC出身である。
 ROTC出身の有名人としては、海軍ROTCを経て第二次大戦に参加したジョン・F・ケネディ大統領、陸軍ROCTから統合参謀本部議長にまで上り詰めたコリン・パウエル元国務長官が挙げられる。


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