last up date 2002.12.05
Stockholm syndrome
人質籠城事件や誘拐、監禁に於いて、被害者が加害者に対して連帯感や好意を持ってしまうこと。籠城や監禁という状態を被害者が日常として捉えるようになり、その日常を破壊するであろう警察の突入を加害者と共通の脅威として恐れることによって起こると言われている。しかしまだ研究が進んでおらず、不明な点は多い。
この名称は1973年のストックホルムの銀行強盗事件にちなんで名付けられた。その事件は犯人が人質を取って銀行に籠城したというもの。1週間後に解放された人質は、犯人に好意的な証言をするばかりか警察を敵視する態度さえ取って、人々を驚かせた。そしてさらには、人質だった女性が犯人グループの1人と結婚してしまう。この事例から、加害者と被害者とが長期間、接する場合の心理状態の研究が本格的に始まった。