last up date 2002.08.14
赤(あか)
(1)色。三原色の1つ。興奮や情熱、あるいは血液・流血、衝動・攻撃性、火・炎・熱・暖かさ、エネルギー、危険などを象徴する。危険を象徴し、心理的緊張をもたらす色であるため、道路標識や信号機の「停止」の色としてもつかわれ、緊急車両のパトライトにも採り入れられている(ただし、夜間の視認性は青の方が高く、パトライトに青を採用する国も多い)。心理作用・生理作用として、興奮や緊張をさせたり、食欲を増進させたりするとされる。赤子が一番最初に認識する色でもあり、乳幼児向け玩具では赤が多く用いられている。子供に絵具を与えると、真っ先に消耗しがちな色でもある。
(2)共産主義、共産主義者、革命のシンボルカラー。共産主義者は自ら象徴として赤色を用いるが、それ以外の人は蔑称として「アカ」と呼んだりする。1848年のフランス二月革命で流された労働者の血の色から、革命の象徴として掲げられるようになったとされる。革命が他階級を打倒するための暴力で、達成のために流血が必要であり、革命のために流される血は尊いということを意味するといえよう。
ちなみに、モスクワの「赤の広場(Красная площадь)」は、17世紀に付けられた名称であり、革命とは何ら関係ない。ロシア語の「赤い(красный)」と 「美しい(красивый)」とは古くは同一の語であり、本来は雑然としていた市街が整備されて一変したのを指して「美しい広場」という意味でつけられた名称である。