last up date 2002.12.03


重複(ちょうふく)
(1)同じ物事が重なること。読みは「ちょうふく」なのだが、本来誤読であった「じゅうふく」の方が一般的になりつつある。



(2)別に、「重複」を「じゅうふく」と呼ぼうが、「じゅうふく」が社会に広く浸透して認められようが、それはそれでよい。問題は、「重複」を「ちょうふく」と呼んだときに、誤読として誹られる場合が出てきたことである。
 さらに言えば、「重複」の読みが「じゅうふく」以外に存在しないと思っている人々に対して、「これは本来『ちょうふく』と読む」などと説明したものならば、今度は自分が「じゅうふく」との読みを認めぬ狭量な人間として扱われかねない。かと言って自分自身が「じゅうふく」という発音を口にしたくはないのだが、普及している読み以外のことを口にすることには、自分が異端として扱われかねない危険をはらんでいる。


戻る