last up date 2002.08.22


ぶっちゃける
(1)おそらくは「ぶちまける」から派生したコトバ。何かを暴露する、打ち明けるという意味で使われる。ただ、必ずしも普段は話さないような事柄を打ち明ける場合に使われるとは限らず、あまり意味のない接頭語としての用法に成り下がりがちである。
 もっとも、「お前だけに、とっておきの秘密を話す」というような意味のコトバはどれも、相手を特別扱いしている、今のこの場が特別である、ということを示したいがために濫用されがちで、実際に重要な内容を話すのにはなかなか使われない。



(2)これさえ唱えておけば、どんな文脈に於いても、大した関係を築いていない相手に対してでも、日頃の不満や鬱積を文字通りぶちまけても許される、という免罪符。「腹を割る」という美名の下に、自分の心情を偽りなく話しているから許される、許されて当然である、という前提さえも含む。もちろん、このようなコトバを唱えても、相手の心情に立てる波風に変化はない。むしろ悪くなることもありうる。



(3)他者に対して、いかなる情報をも明らかにするよう強要するための呪文。互いに率直に話し合うこと、より正確には、相手の望む情報を暴露することこそが美徳であり、今はそうした場である、ということの宣言である。単なる興味本位やゲーム感覚で他者の情報を引き出そうとしたり、あるいは相手とあたかも信頼関係があるかのようにふるまうのに濫用されがちである。


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