last up date 2003.01.11


分水嶺(ぶんすいれい)
(1)水(主に雨水)が異なる方向に流れる境界のことを分水界と呼び、山岳では山稜が川と川とを分ける分水界となることが多い。そうした山稜を分水嶺と呼ぶ。



(2)物事の成り行きを分かつ分岐点。だが、目の見えるターニングポイントだけで物事は決定されるわけではない。それまで積み重ねられた条件や環境があってこそ、逡巡しながらであっても人は決断を下す。そういう意味に於いては、選択という能動的意志による判断も必然と言えそうではある。
 だが、だからといって「歴史にifはない」「物事に『たら』『れば』はない」という狭量な仮定の禁止の根拠にはなるまい。必然であれ、偶然としか言えないことであれ、何かの分水嶺がどのように発生したのか、そこに於いてどういう条件でひとつの選択がなされたのか、ということを考察研究することは、過去に対する未練にとどまらず今後への判断の材料ともなり、また話のネタやエンターティメントともなる。


戻る