last up date 2002.06.26


バッタ
(1)バッタ科の昆虫の総称。後ろ足が発達していて、よく跳ねるのが特徴。農作物を喰らうことから、害虫とされている。1971年(昭和46年)から始まった、ある特撮番組のシリーズでは、バッタ人間に改造された悲劇的主人公が数多く登場する。かような農業の敵が英雄として讃えられるとは、世代間社会移動が進み、日本の産業人口比率が農業から工業、そしてサービス業へとシフトしていく時代を反映しているのであろうか。



(2)旧海軍に於いて恒常的に行われていた、懲罰。渾身の力で、尻を棒などでぶっ叩くというもの。大抵は連帯責任で行われ、下士官や上級兵の私刑としても頻繁に行われていた。整列時に、「つけい」の号令によって行われる。
 バッタで使われる棒は、「海軍精神注入棒」「荒鷲魂注入棒」などと呼ばれ、ただの木の棒、竹刀・木刀、野球のバット、金属部品がふんだんに使われている消火用ホース、モップの柄、水を吸うと重くなる強固な船舶用ロープなど、多種多様なものが使われた。
 ちなみに、海上自衛隊ではこのような私刑は厳重に禁止されており、懲罰は腕立て伏せ等に換えられている。


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