last up date 2004.01.16


被弾径始(ひだんけいし)
 装甲に敵弾が当たっても、丸みや傾斜によって滑らせて運動エネルギーを逃がして、貫通を防ぐこと。あるいはそのための形状。主に戦車、装甲車の装甲に用いられる。戦車の砲塔が卵形に丸みを帯びていたり、装甲車の車体前面が斜めに傾斜していたりするのは、この効果を狙ってのものである。
 しかし現在の、発達した砲弾・ミサイルの前には大した効果はなく、第3世代の主力戦車は、従来の丸みを帯びた小さな砲塔から、複合装甲や中空装甲を駆使した大きな箱形の砲塔に変化している。もっとも、銃弾や小口径の機関砲弾に対しては有効なので、軽戦車や装甲車には今もなお積極的に傾斜がつけられている。 


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