last up date 2003.01.11
うらやむ
(1)自己よりも優れている、あるいは持てる他者に相対したとき、自らもそのようになりたいと欲すること。他者と自己との感覚的な区別がついていない者、すなわち知覚する周囲の事象を自己の延長として捉える者が、よく抱く発想。ただし、何かをするためのエネルギーともなり得る。
(2)このようなコトバを口にする者は、自らが成功したいという願望を持つには留まらず、他者の幸福や優越に対して負の感情を抱いている場合がある。これは不満や欲望が転化した、最も生産性に乏しい発散方法といえる。正当な方法で自分も持てるように、能力を身につけるようにしようという努力・創意の気概を殺ぎ、自分よりも幸福な他者に対する評価を不当なものとする危険性をもはらむ。
そのようなつもりはなくとも、あまりかようなコトバを濫用すると、他者に対して何らかの悪意を抱いていると見なされかねないので注意。