last up date 2004.11.28


КГБ(固有名詞・カーゲーベー)
 ソ連の政治警察。ソ連邦閣僚会議付属・国家保安委員会(Комитет государственной безопасности при Совете Министров)の略。ラテン表記は言うまでもなくKGB。
 МГБ(MGB/国家保安省)を牛耳っていたベリヤが1953年6月に失脚し、翌1954年に共産党によって改組されたもの。制度上は閣僚会議の構成官庁である国家委員会ではあるが、実態は党中央委員会の統制下にあった。主任務は国内外での諜報活動、軍の監視、国境警備、反政府活動の取り締まりであったが、従来の秘密警察が持っていたような裁判権は持っていなかった。また、ラーゲリの管轄は内務省に移管された。
 1991年8月に反ゴルバチョフ・クーデターに関与するが、失敗。ソ連崩壊後はロシア連邦の下で、ФСБ(FSB/連邦保安庁)とСВР(SVR/対外諜報庁)に分割・改組されたが、КГБ(KGB/国家保安委員会)出身のプーチン大統領は両庁を再び合併する意向を示している。


参考文献
「新版 ロシアを知る事典」 平凡社 2004年


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