帰投の日
2002年09月15日(日)


 帰投の日。明日が休日なので、日常へ戻るのはまだ少し先である。しかし休暇目一杯まで東京にいると疲れを取るヒマがないし、万が一の欠航のときに対処できなくなる。だから15日が帰投日に設定した。そしてこの日もまた、予定が入っていた。大学時代の部の後輩・課長(仮名)と会う約束をしていた。最後まで時間は活用しないと。
 美津濃氏宅から最寄り駅に向かい、駅で見送りを受けた後、新宿で待ち合わせた。棒なぞ持って新宿駅構内に座り込む課長は、カタギには見えなかった。道行く人々も、彼の方を見ないようにしているような。


 早速合流した我々は西新宿のメシ屋で昼食をとり、それでもまだ時間があるとのことでやはり秋葉原へと向かった。コインロッカーに荷物を預けて秋葉原の街を闊歩する。この東京滞在は、秋葉原で始まり、秋葉原で終わるのか。私に相応しい休暇である。書泉ブックタワー近くの喫茶店に長く居座って何事か話し、それから私は空港へと向かった。課長とは秋葉原駅で別れる。


 かくして休暇は終わろうとしていた。秋葉原から浜松町、浜松町から羽田空港。電車の中でも何度か居眠りをしていた。乗り過ごすようなことはなかったが、かくも小刻みに眠るとは。少しは疲れたということか。空港に到着して、搭乗手続きをとる。手荷物を預けるとき、航空券に関するトラブルはなかったが、今回はX線に引っかかった。まさか単1マグライトが引っかかるとは。千歳では何も言われなかったのだが。もちろんただのライト。中にプラスティック爆弾を仕込んでいるわけでも、弾丸が飛び出すわけでもない。問題なく預けられたが、次回からは胡散臭く見える金属製品はすべて宅配便で送った方がよさそうである。


 新千歳空港に到着してからは、いい時間にバスがなかったので快速エアポートに乗り込む。新札幌で降りてタクシーを使う。札幌駅まで行ってから地下鉄に乗った方が安いのだが、今はとっとと帰って寝たかった。かくして休暇は終わったのである。


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