旧友と、釧路をうろつく
2002年10月12日(土)


 ちょっくら釧路に戻ったため、高校時代からの旧友と連絡をとる。くさかりべ氏(仮名)とは時間が合ったが、けんしろ氏(仮名)は仕事で遠方に出ているとのことで、つかまらなかった。残念。いつもはけんしろ氏の車で移動していたのだが、今回は必然的に私が札幌から乗り付けた車に。私の自家用車に人を乗せるなど、なかなかないことである。

 幣舞橋のすぐ脇にある、河畔駐車場に車を止める。止めやすい駐車場だ。そして待ち合わせ場所のゲーセン「スガイ」で落ち合う。

 ちょっとゲームをした後は、マニアックな品揃えで生き延びている本屋「Book亭」に立ち寄り、釧路駅のそば屋で昼食。

 頼んだのはざるカレー。カレー南蛮との違いは、麺が冷えているから適度にタレがぬるくなることか。なかなかいけた。


 私のラファーガに乗り込み、早速移動。どこに行ったものか。観光で来たのならば行くところはそこそこあるのだが、釧路人同士が釧路で会って、行くところはあまり思いつかなかった。結局、いつも行っているバッティングセンターへ行くことに。
 今までは例外なくけんしろ氏の車だった。そのため、行きつけのバッティングセンターへの道がわからないのだ。だいたいの場所はわからないでもないが、車で行くとなると道一本の間違いでも大変な遠回りになる。海に出たり、住宅地に入り込んだりしながらも、意外には早くバッティングセンターにはたどり着けた。「もう、たどり着くことはないと思っていた」とはくさかりべ氏の言。

 設備の古いバッティングセンター。客もそんなにいない。よく保っているものである。

 野球に来る格好ではない。
 畑仕事にでも来たみたいだ。


 バッティングセンターでファールとフライと、少々のヒットを放った後、やはり次の行き先が問題となった。ゲーム屋や本屋に立ち寄りつつも、目に入ったのがゴルフ練習所。いわゆる「打ちっぱなし」。よし、ここらが手ごろなところであろう。
 けんしろ氏とは高校時代から何度かゴルフ練習場に来ていたのだが、くさかりべ氏は今回がはじめてとのこと。クラブを借りてボールを打つが、なかなかうまくいかない。もっとも、私とて一応飛ぶというだけで、なかなかまっすぐいかない。ガキの頃は親父に連れられて何度も練習場でクラブを握り、大学の体育実技でもゴルフを取っていたのだが、すぐに忘れるものである。基本が固まるまで練習したわけではないので、忘れるも何もないが。それでも、くさかりべ氏と二人でドライバーやウッドを振るなど、物珍しい経験であった。


 ゴルフ場を後にしてからは、くさかりべ氏の家にお邪魔した。途中のゲーム屋で私が買った、「魁!!男塾 THE 怒馳暴流」をやるためだ。あいにくくさかりべ宅にはPSがないので、私が実家に置きっぱなしにしてあるPSを回収。くさかりべ氏宅へ。移動も運搬も、車があると楽だ。
 さて、くさかりべ氏のテレビにPSをつなぎ、いざドッヂボール・・・と思いきや、2P側のコントローラが動かない。コントローラを付け替えてもダメだ。「超兄貴」など、持参した他のゲームでもダメだ。端子がいかれたか?ここにきて、一人プレイしかできないというのか。しかしそれでも試行錯誤しているうちに、2P側も動くようになった。全部差し込むのではなく、少し浮かし気味にすればよいようだ。接触不良か?埃でも金属部分に詰まっているのか?原因はよくわからない。


 さっそくドッヂボールを楽しむ。ネットで検索して、プレーヤーを全員使えるようにするコードを入力。塾長を含めた全員を入れ替わり立ち代り選択して、プレイ。ドッヂボールなのだが、相手コートに突撃して相手をぶった斬ってボールを奪ったり、必殺技を繰り出すなど、さすが男塾ともいうべきゲームである。私が気に入ったのは、富樫の血闘援。自分の胸にドスで「闘」の文字を刻み込むのだが、これをやると自身のライフは限界まで低下し、その代わり他のチームメンバーは闘志に燃え狂う。まあ、四人しかいない戦力のうち、一人を使い物にならなくしてまでやることかどうかは疑問だが。
 かくして夜は更けていった。くさかりべ氏は翌日仕事がある。あまり遅くなりすぎないうちに、帰ることに。今回もまた、ささやかな再会であった。しかし、こうして会える人間がいるということは、よきことである。


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