自作幇助
2003年03月12日(水)


 関東に舞い戻って、なぜかいきなり大学時代の後輩・美津濃氏(仮名)のパソコン修理に付き合うこととなった。
 彼のパソコンは先月からおかしくなった。電源は入るが、BIOSが立ち上がらない。たまに立ち上がっても突然リセットがかかる。Windowsが起動するに至っても、ストレージドライブがしばしば認識されなくなる。やはり突然再起動がかかる。マザーボードがいかれていると断定。
 そして、同じく大学時代の後輩П氏(仮名)もパソコンが致命的な問題を発生させているという。П氏のパソコンはBIOSが完全に死んで再起不能のようなので、やはりマザーボードの交換しかないと断定した。しかし、彼の440BXはマザー交換するだけではいかない。筐体からして特殊なので、マザーを交換することはほぼ不可能。ついでに電源は200ワットと貧弱。彼の求めるスペックでは確実にしばしば止まる。さらには彼の黎明期のPentiumVを現在のマザーボードに挿すのにも問題がある。結局、筐体、マザーボード、CPUを買い換えることに。
 というわけで、私は二人と秋葉原で待ち合わせてパーツを買うこととした。

 まずは昼食。台湾饅頭。ここは時間制故に回転率がよいので、わりとよく使う。油と肉が多くなるのが難点だが、買い出しにはパワーが必要だ。

 秋葉原に棲息する猫。こんな人間と車の交通量が多いところに猫が居ると、私は心配になって仕方がない。猫本人は慣れたものなんだろうけど。

 猫との接触を試みる人。

 遅くなって、公園で一服。FinePixA303には酷な撮影だった。ストロボはあるが、暗いとAFがほとんど利かない。


 秋葉原では、よからぬ本やDVDを一通り見た後、パーツをやっと選定し始めた。
 美津濃氏はAthlonXP1800+とPC2100のDDR SD-RAMをそのまま使うので、それらが対応しているマザーを選べばそれでよい。壊れたマザーはGA-7DXR+だったが、彼は同じギガバイトのGA-7VAX1394に決めた。今度はLANとUSB2.0がオンボード。AGPも8xまで対応しているし、今後パワーアップするときには選択肢が広がることであろう。
 一方、П氏は決めるものが多い。まずはCPUだ。CeleronとAthlonXPの同価格帯で迷ったようだが、Celeronの1.7GHzに決定。次にマザーだが、彼はPC100のメモリを流用したかったようだが、DDRの価格を見てDDR対応マザーを使うことに。正直SDR対応だとかなり選択がせまくなった。型式番号までは覚えていないが、AOpenの845PEマザーに決定した。箱は思い切って400ワット搭載の鉄箱に。П氏はこれを持ち帰ると主張したが、九十九電機の一階まで持ってきて断念。再び五階まで持って上って、配送を申し込んだのであった。



 さて、二人ともどうやって組み立て作業をするつもりなのだろうか。まあ、筐体が明後日届くП氏とは駅で別れたが、私は結局美津濃氏宅に上がり込んでマザーの換装を手伝うこととした。

 美津濃氏宅の新装備、DVDコンポ。D1端子搭載だけあって、画像は美しい。だが、それで「ファーストkiss物語」のDVDを観ると粗が素晴らしく目立つ。

 久々に美津濃氏宅に上陸。
 相変わらずな部屋だ。

 このマシン、何かがおかしいと思ったら・・・(別にシールのことを言っているわけではない)。

 5インチスロットのカバーがめり込んでいるではないか。機械は叩けば直るとして、美津濃氏がパソコンをどつき込んだとのこと・・・アルミ筐体を。

 今日のおやつ。

 中身は指人形。
 れたすとぷりん。いや、観ているわけではないので名前しかわからんが。

 成人男性の指には大きいようで。しかし狭い差し込み口に敢えて突っ込む。半分以上浮いているような気がするが・・・。

 本日プリペイドから本契約にした私の携帯。980円でA1012KUからA1013Kに機種変更。カメラは特にいらんが、あればあるで便利かも。



 美津濃氏宅でメシなど喰った後、早速解体作業開始。

 配線を外して、筐体からマザーを引きずり出す。これは引きずり出せる型だから楽でよい。巨大なCPUクーラーが引っかかったが。

 ボード類を外していく。
 置き場は解体した箱板で十分。


 巨大なCPUクーラーは外すのに難儀した。リテールのファンもマイナスドライバーを突っ込んで金具を外すのが面倒だが、この巨大なヒートシンク(ファンはすでに取り外した)は外す方法がわからん。よく見たら、マザーそのものにネジ止めしてある。なんとも面妖というか、定格動作のAthlonXP1800+には大袈裟な代物だ。オーバークロックするときに使う代物ではないのかね。
 かくしてCPUを外してマザーを交換し、新しいマザーをネジ留めしてCPUを差し込んで気づいた。このマザーのこの巨大なクーラーをどう付ければよいのか、と。前のマザーにはネジ留めようの穴があったが、新マザーにはない。これは気づかなかった。というか、大型クーラー用のネジ穴なんて空いているマザーの方が少ないでしょう。結局、新宿まで繰り出してソケットA用のCPUファンを買い足すハメになった。

 今度はPCIスロットのカバーが足りない。初めて組んだ特にカバーは棄ててしまったとのこと。美津濃氏は要らなくなったボードからカバーをむしり取る。

 カバーをむしり取られたLANボード。いやまだ、これで壊れたというわけでもないし、結局棄てられるのだが。

 ポートはビニールテープで塞いで、ゴミやゴキブリの侵入を防ぐ。

 装着図。まあ、これでも実用上問題はないが・・・美津濃氏は、こういう見てくれにこだわらない。手段を選ばないとも言う。

 古新聞同様、ゴミとして廃棄されるGA-7DXR+。



 一応マシンは完成した。あとはうまく立ち上がり、うまくハードが認識されるか。もちろん突然リセットがかかったり、突然電源が落ちたりするようなことはなくなったが、いまひとつ案配が良くない。結局、CドライブをフォーマットしてOSを入れ直すことに。

 食糧補給に外出したついでに、ちょっと一撃ち。

 再インストールする。間違ってデュアルブートにしてしまったが、まあ実用上問題はない。

 最終調整をする人。
 何を調整しているのかは甚だ疑問。

 CPUファンの買い出しのついでに買ってきた陸軍の南部十四年式(後期型)。それと美津濃氏のガヴァメント(シリーズ80)。日米対決。

 早速、久方ぶりのネットを満喫中の人。

 中学時代から南部式は欲しかった。だが、こんなことに使おうとは(mpeg4v2 389KB)。南部麒次郎閣下が仰天しそう。

 貧弱な弾薬。そのわりには大袈裟なメカニズムとサイズ。操作性のわるいレバーなど問題もあるが、この無骨なデザインはよい。

 持ってみれば、コルトの.45の方が人間工学的に優れていることは明らかである。弾薬も強力。


 さて、無事美津濃氏のマシンは復活した。一方、П氏は美津濃氏のマシンよりも深刻なトラブルを抱えていたが、なんとか独力で完成したとのことである。途中で本屋まで自作本を買いに行ったとのことではあるが。また、二人ともよからぬ用途にマシンを活用して頂きたい。ついでに自作にハマったりして。


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