重装にて先輩来襲す
2003年03月22日(土)


 本日は、大学時代の先輩・Tem氏(仮名)が我が家を襲撃した。神奈川に引っ越して以来、立て続けに来客が来るものだ。今週はこれで3人目か。札幌にいた頃は、客なんぞは一人たりとても敷居を跨ぐことはなかったのだが。やはり私の巣は関東ということか。




 さて、待ち合わせ場所まで先輩を迎えにいったのだが、Tem氏は案の定重装備であった。M4A1カービン・カスタム、デザート・イーグル、それに重そうな大きなカバンを二つも抱えておられた。出がけに量販店に寄って、プレステ2の銀色版を購入したそうな。さらには、数多くの資材を所持しておられる模様であった。
 私が荷物の半分をお持ちして、我があばら屋へと進軍する。




 我が家について、早速Tem氏は荷をほどく。これがメインアームのM4A1カービン・カスタム。キャリングハンドルをはずしたら、AR18みたいだ。昔見せていただいたときは、M203グレネードランチャーがついていること以外は、ノーマルなM4A1だったような気がするのだが。銃身を切りつめてサプレッサーをねじ込み、キャリングハンドルをはずしてエレクトロニカル・ドットサイトを装着。ストックには大型バッテリーを仕込んで配線を処理。Tem氏はこれを抱えて日夜活躍されているそうな。サブレッサーの消音効果は意外に高く、ちょっと距離をとればどこから発砲されたかわからないとのこと。唯一の問題は、スリングを装着する術がなくなったために、腕が疲れることだそうな。短期決戦型である。


 デザート・イーグル。これはおそらく、.50AEを使うものであろう。この製品は、日本市場向けに一回り小さく作っているのだろうけど、それでも私のCz75なんかと比べるとあまりに大きい。特にスライドの太さが後ろからサイトで狙って見ると、なんとも凶悪である。実用品としてはいかがなものかとは思うけれども。




 私への手みやげ・その1。スターリン重戦車。
 ロシア戦車とはすばらしい趣味である。




 迷彩色のラムネ。色の正体は青色何号、黄色何号といった定番の代物。
「正体がわかったから、これで安心だね」
 とはTem氏の弁。ラムネっぽくない味であった。




 手みやげ・その2。トレーディング・カード。昔私は「モンスターコレクション」に白熱したが、それ以外はトレーディングカードに手を出したことがない。だが、こうして気に入ったキャラのカードだけを蒐集家から分けてもらうことはある。財布にでも入れておこう。
 リリーナに関しては1997年度から常々に口にしていたが、他のキャラはどうやって選んだのであろうか。よくぞ私の好きそうなものを選ばれたものである。フレイだけはちょっと外れるが。
「何故全員FのChなんだ」
 とのことではあるが。




 Tem氏のプレステ2を試運転。我が家に唯一存在するゲームソフト、「lain」を起動させる。
 その後は、「連邦VSジオン」で対戦。
 私のボールでTem氏のゲルググを撃破したのは快挙であった。
 兵器とは量産品でなければならず、兵器とは廉価でなければならぬ。




 我が家で一通りアホをやった後は、飲み屋で一杯。
 どぶろくを酌み交わす。
 かくして夜は更けていくのであった。
 まあ終電前に解散したが、この戦時下にかような武器を背負っていて、Tem氏は無事に帰宅されたのであろうか。
 次に来訪するときは、刃渡り1メートルを超える洋剣を担いでくるとか仰っていた。日本刀と違って西洋の剣ならば「RPGのコスプレ」ぐらいにしか思われないだろうから、かえって安全かもしれんが。ハドソンが出しているトカレフのトイガンをぶら下げていたら警察官に射殺されそうだが、トイテックのM134ミニガンなんぞ持っていても実銃とは思われぬ。しかしまあ、日本が参戦しているわけではないと言えども戦争中に、あまり武装して歩くのは危険かもしれぬね。
 ちなみにTem氏は近々、武器を車に満載して青森まで悪友の方々と旅行に行かれるそうだ。飛行機は言うまでもなく、バスや鉄道でも危険だから車とのことである。米軍基地前でも通って、検問を受けたら機銃掃射されかねないが。
 何はともあれ、さすがは先輩であられる。こうした奇人が跋扈しているのはやはり関東である。


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