DVD-RAMで上映を
2003年04月10日(木)


 大学時代の後輩П氏(仮名)から、「ガンパレードマーチ」とやらのアニメ版が始まるが私の部屋ではTVK(テレビ神奈川)は入るか、というメールが来た。この春の新番組はチェックしていたつもりだが、かような新番組があっただろうか。ネットで検索してみたら、すでに9話まで終わっているではないか。私は昨年度、リアルタイムの二次元番組から遠のいて生活していたため、すでに何話もやっている番組には気づかなかった。そして今月始まるというのか、西日本のどこかの地方の話らしい。П氏が雑誌かネットで読み間違えたのだろう。
 何はともあれ、彼が猛烈にハマったゲームのアニメ化なので、是非観てほしい、そして感想を聞かせろとのことなので、一応TVKの10話は録画しておいた。原作のゲームをやったことがなく、予備知識も一切ないので、まあロボット物のSFだろうという程度にしか考えていなかった。で、観てみると、部隊で学芸会とは・・・。なんとも平和な学園生活が繰り広げられる。高校生が兵隊をやっているわけですか。ゲーム・アニメでは珍しいことではない。だがもしや、普段は戦闘がメインで、今回は隊員の日常に特化した回なのかもしれぬ。どうなんだろうか。ということをП氏にメールで送ったところ、「録画しているのならば是非みたい」とのことに。


 さて。私は神奈川に引っ越すに当たっては、レガシィ・フリーを気取ってビデオの録画・再生はDVDに一本化している。しかしそれでは不便だとのことで、S-VHSデッキも一台、予備兵力として持っては来たが、日常のテレビ録画はDVD-RAMビデオで行っている。つまり、私が撮った先日の「ガンパレ」はDVD-RAMに録画されており、DVD-RAMビデオないしDVD-RAMドライブが存在するのは、この近辺では我が家しかない、ということだ。カートリッジ式のDVD-RAMを再生できる環境などなかなかない。DVD-RWならばパソコンで観れたかもしれないし、VHSテープならば貸したり、誰かの家に乗り込んで上映することも出来たかもしれないが、必然的にП氏は我が家に乗り込むこととなった。今年度初の来客か。札幌時代には1人も敷居を跨ぐ人間がいなかったことを鑑みると、ずいぶん簡単に客が来るものである。
 でもって、私の帰宅時間に合わせて最寄り駅で待ち合わせ、П氏を我があばら屋に案内した。我が家に足を踏み入れたП氏からは、案の定、「それほどあばら屋ではない」との感想をもらった。壁紙だけ張り替えてあるので、そこそこマシな住宅に見えるらしい。窓が歪んで1センチもの隙間が空いているのでテープで貼ったていたり、便所の戸を閉めたら二度と内側からは開かなくなるので、金具をノコギリで切断していたりしていることなど、よく見ないとわからぬものだ。そして早速上映に移る。


 П氏曰く、アニメ版はゲームよりも描写が甘くなっているそうだ。ゲームでは戦況の悪化によって、もっと食糧や物資が不足しているのに、アニメではコンビニには商品が溢れ、隊員は日々豊かな生活を送っている。昼メシさえも食えないような設定の奴が、アニメではサンドイッチを食っている。そして、隊内で徹底的に迫害されていたはずの奴が、アニメでは励まされながら生活している、などなど。なるほど、確かにそれくらい過酷だったならばもう少しハマったかも知れぬが。確かにちょっと甘い。しかしП氏はこのアニメ版もそれなりに気に入ったようで、DVDを買おうかなどと迷っているようであった。
 もちろんП氏は今回はじめてアニメ版の「ガンパレ」を観たわけだが、必ずしも第10話が学園生活に特化しているわけではなく、おしなべてこんな感じではなかろうか、とのこと。何でも、戦闘やSFメカでも、まして萌えでもなく、日常の人間関係と生活の悲惨さが売りだそうで。


 上映後、我が家でパソコンなんぞ少々いじった後は、駅前まで繰り出して一杯やることとした。こうして飲み屋に入るのは今月は初めてである。先月大学時代の部の先輩と飲んで以来か。私的な飲みなどあり得なかった札幌とは大した差である。既存の交友関係があるとないとでは、こうも違うものであるな。
 最初はビールなんぞ飲んでいたが、そのうちざくろサワーなんぞを注文したりも。いや、あれは私の趣味ではないのだが。いちごミルクとも迷ったが、甘いのはちょっと苦手なのでこちらに。自分で選んでおきながら、ちょっと不本意ではある。メシ兼飲みをしながら、アパートの隣人が異常者だとか、中央大と明治大とのイメージの違いがどうしたとか、NHKの二次元番組はどうだ、刑法177条が何年つく、さらには中国(中共の方)のコピー会社が知的所有権裁判で使う手がどうだとか、そんな他愛もない話などしたものである。
 さて、「ガンパレ」は11話以降ももちろん録画するが、録画データはどうしたものかのう。   


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