秋葉でメイド、後ガンパレ上映
2003年05月23日(金)
今日は久々に大学時代の後輩と秋葉原に繰り出す日である。単独でならばしばしば行っているが、「大学時代の後輩と」となると数ヶ月行っていない。その「後輩」とは、П氏と美津濃氏(いずれも仮名)の腐れ縁の二人。美津濃氏はデジタルスチルカメラの買い出しと薄い本の買い出し、П氏はメイド茶店のハシゴと資産売却、私もメイド茶店のハシゴと次に買うであろう新デジカメの下見、あと美津濃氏への助言。目的には少々差異がある。
後輩二人は店々が開く午前11時に待ち合わせて秋葉をほっつき歩いていたが、私は急いでも14時の到着となる。中央線で茶水まで至り、総武線各停で秋葉原へ。そして改札をくぐったところ、П氏が待ってくれていた。残る美津濃氏は特殊書店で薄い本を物色しているとのこと。まだデジカメは買っていないようだ。やはり、選定には私も手伝うことになるのか。そしてすぐに、美津濃氏も改札前に現れたのだが・・・。キャスター付きの旅行カバンを引きずって登場するとは。そこまで本を買い込むつもりか!特定時期の秋葉原にはよく見られる光景ではあるが。話を聞くと、壊れたコンポを修理に出しに持ってきたとのこと。そのためのカバンか。
さて、これからカメラ屋を見て、メイドカフェを回ろうと出発するのだが、美津濃氏はそのままカバンを引きずって歩く。コインロッカーに入れることを勧告したが、持って歩くと彼は主張する。狭い店舗が多く、平日とはいえ混み合う秋葉原でそのような大荷物を持ち歩くことは感心しない。が、安売りしていれば不要な品でも買い、高ければ必要な品でも買わない彼のことだ、コインロッカーなどという身にならぬものにカネを使うわけがなかった。
まずはデジカメから。今回購入するのは、美津濃氏にとってはじめてのデジカメとなる。要求は「そんなにコンパクトでなくともよいから画質が欲しい」「バランスのよさ、汎用性」とのこと。いくつか候補があったが、彼は結局canonのIXY
DIGITAL400に決定した。あとは、ポイントのつく量販店か、ポイント分安くする小さな店か。彼は値切り交渉が趣味のような男。量販店ではなく、小さな店に行くことに。
数件目に私が案内したのはZOA。秋葉原では「小さな店」と言えるほど小さくもないが、安さには定評がある。美津濃氏はここの値札を見て購入即決。256MBのコンパクトフラッシュとセットで、専用ケースも付けて、税込みで約56000円とのこと。他の店では本体のみ(税抜き)でも59800円が平均の品。CFとケース付きでこれは安い。いい買い物をしたようである。
そして美津濃氏の所持金は、381円になった。
さて、次に訪れたのはMai:lish。朝飯を食って以来何も喰っていない私は昼食を、П氏は茶とケーキ、そして美津濃氏は何故かは知らんが「貧民の象徴」としてメロンソーダを注文。もっとも安い品でさえ税抜きで400円のこの店。美津濃氏は支払い能力を持たなかった。そして真新しいピース・スーパーライトの箱を取り出し、開封しようとする。なかなか随分高価な品を持っておるな。
こうした店について語れるほど私はメイド茶店道に通じていないので、多くは語るまいて。ただ、平日ということもあり、二次元袋を抱えたその筋の方も含めて、客は少なかった。土日やイベント時期になったら、恐るべき大繁盛を呈することであろう。
食べて飲み、1時間程度何事か話してから、席を立つ。私は美津濃氏に100円玉を1枚渡し、個別に会計を済ませる。美津濃氏は三番目、つまり最後に会計した。店の外に出て、П氏と二人で中の様子を窺いながら、「これでもし(カネが)足りなかったらどうなるのだろうか」「知らないふりして帰ろう」などと話す。まあ、481円もあれば420円の会計など済ませられるだろうけど。
そして出てきた美津濃氏は、もうこれしかなくなったと言って十円玉ばかり何枚も見せる。残り61円。もう何も買えないとつぶやく美津濃氏。いや、この秋葉原では61円でも買えるモノぐらいはある。ネジとか発光ダイオードとか。10円のコピー誌だってたまにある。
さて、次の店はcos-cha。
腹が詰まっていたので、今度はコーヒーと紅茶だけを頼む。一般客の姿も多少見られたMai:lishと異なり、こちらはその筋の方々しか見られなかった。まあ、大通りに面し、わかりやすい看板と入り口を持つMai:lishにはその点はかなわないか。吉祥寺にも出店し、必ずしも二次元客だけを顧客にしているわけでもないMai:lishと、その筋の方々に特化したcos-chaを比べるのは間違っているのかも知れぬが。あきばお〜あたりからやってくるのには、こちらの方が目に入りやすく、来やすい立地と言えよう。
さて、会計は私が3人分まとめて支払い、П氏からのみ徴収した。まあ美津濃氏には今までメシを振る舞われたことが何度もある。400円かそこらのコーヒーぐらい、別に恩に着せるつもりはない。
それからも少し秋葉原を回り、もはや何も買えないと悔しそうな美津濃氏を横目に特殊本屋なども訪れた。それにしても美津濃氏は、もしコインロッカーを使っていたらカメラの支払いの際に足りなくなっていたかもしれぬね。まあそれ以前に、特殊マンガを7冊も購入していたのだが。相変わらずの使いっぷり。しかし小銭しか持てなくなった美津濃氏は、カネがなくなって、何も買えないと思ったら巷の物品すべてが高級品に見えてくる、そして欲しくなってくるとのこと。かくして彼はまた、カネが入ったら大散財するのであろう。
さて、帰りは私と我が家を訪れるП氏と、帰宅する美津濃氏とで別れて帰途についた。イオカードとパスネットカードがあるかぎり、美津濃氏は無事に帰り着けることであろう。もっとも高校時代には警察署へ乗り込んでバス代を借り、そしてやっと帰ったこともある彼のことだ。もし何かがあっても、いかなる手段を使ってでも帰宅したことであろうけど。
さて、П氏が我が家を訪れた目的は1つ。「ガンパレード」マーチの上映会のためである。私がDVD-RAMで録画したものと、П氏が各所からかき集めた録画を集積してやっと12話。実は私も1〜9話は観たことがないので楽しみであった。学園色が濃い10〜12話しか観ていなかったためわからなかったが、前半部は戦闘もあるし、割と緊迫した描写もあった。戦時下のわりには浮つきすぎだし、商品が溢れすぎだとはやはり思ったが、私の当初の想像よりは悲惨な状況が描かれていた。まあせめて2クールあれば、人類存亡が掛かった絶望的な状況や、悲劇が日常化した社会についてもっと描かれていたことだろうけど。やはり短すぎたか。別にかのゲームの特殊な世界観を掘り下げて描かなくてもいいから、あと1クールは欲しかったというもの。あと、ゲームをプレイしてから改めて10〜12話を観るとカットされたと思っていたキャラも各所で登場しているではないか。やはり、ゲームをやってから観てみると、いっそう楽しめるというものである。
OP・ED・CMをカットして、一話につきだいたい20分。この上映会は240分程度になった。上映会自体1年以上ろくにやっていないが、これだけの時間をかけたのも久しぶり。機会があったら、もっと本格的な上映会を大々的にやりたいものである。