SEEDとKingfisher
2003年07月29日(火)
今日帰宅したら、宅配便の不在伝票が入っていた。注文した外国ビールが到着したか。早速運送業者に電話をして、届けさせる。今回注文したのはサンクトペテルブルグのビール「バルチカ」。この銘柄は番号(ノーメル)によって種類が異なり、以前は「ノーメル3」を飲んだ。それが思いの外うまかったため、私は今度はネット通販で数種類取り寄せたのだ。まあ、私は1人で酒を飲むことはほとんどない。今後誰かと飲むときに持っていくこともあるだろう。
今回は「バルチカ」だけでなく、たまたま目に入ったインドビール「キングフィッシャー」も頼んでみた。インドビールなんかは見たことも飲んだこともない。好奇心からの注文だ。どんな味なのやら。それにしても今日は蒸し暑い。昨日下田まで行って帰ってきた疲れも抜けていない。たかだか330mlだ。ちょっと一杯やってみるか。
早速私は「キングフィッシャー」を一本冷凍庫にぶち込み、急速冷却。エタノールの凝固点は摂氏で約-114度。蒸留酒は家庭用冷凍庫程度では決して凍らないが、アルコール度数パーセント程度のビールは放置しすぎると凍り付いてしまう。パソコンにストックしてある「ガンダムSEED」の録画を見ながらしばし待つ。
そろそろよかろう。ヴィクトリノックス・ハントマンの栓抜きで、「キングフィッシャー」を開ける。そしてラッパ飲み。真っ先に思ったことは、うまくない、むしろまずいということ。なんか臭味があるのだ。青島ビールに近いものがあるかも。
舌だけで感じる味以前に、この風味が私には応えた。穀物の粉っぽいというか、穀物の粉に生えたカビっぽいというか。なんだか、灰汁っぽいのだ。もつろん大麦小麦の煮汁を飲んだことなんかはないけど、イメージとして。製法が日本のビールや「バルチカ」とは違うのか、水や穀物のせいか。言い換えればコクがあるということなのだろうか。
炭酸は弱め。日本のビールよりは弱く、バルチカやバドワイザーよりは強い。ノドごしとやらは日本で好まれるような切れ味はない。けれども上品な「バルチカ」と違って、ノドを通すと鼻に抜ける風味が私にはなんとも不快であった。
「SEED」のアークエンジェル地球降下〜カガリ再びのあたりまで、「キングフィッシャー」片手に鑑賞したが、思いの外酔ったかも。というか気持ち悪い。臭味にやられたか。
しかしまあ、インドではそれなりにいいビールの部類に入るのだろう。もしインドへ放浪の旅とか観光、あるいは仕事で行くことがあったら、この「キングフィッシャー」はマシな部類として毎日飲むようになるかもしれない。それとも、もっと私の口に合うインドビールがあるかもしれない。結局はバドワイザーやハイネケンといった舶来モノでお茶を濁すかもしれない。それはわからない。しかし少なくとも、日本に於いて好きこのんで飲みたい代物ではない。特に、輸入までしてマージン払ってまで口にするものではない。それが今日の結論。もう1本あるが、それは大学時代の後輩・美津濃氏(仮名)が飲みたいそうな。さて、どんな反応をすることやら。