ゴキ射殺
2003年09月06日(土)
北海道からこの関東に舞い戻って、半年。私が住むアパートには、ヤスデ、クモ、蚊、蛾など様々な生物が入り込んできた。目の錯覚だったかもしれないが、網戸にコウモリがぶつかったこともあった。神奈川といっても田舎なもので、うちの周囲は林である。
それでも、奴だけは出没しなかったのだが・・・今月に入って、毎日見るようになった。食器類はすべてその日のうちに洗い、生ゴミはすべて密閉しているという、大学時代には考えられなかった衛生状態なのだが。出るときは出るのである。まあ、こんな安普請の築25年オーバーの古アパート。ゴキぐらい巣くっていても不思議でも何でもないが。
そして今、台所を抜けて便所に行こうとしたら、奴がいやがった。私の影の動きを察知して、逃げようとするゴキ。しかし私が停止すると、ゴキも動きをとめた。バカめ。多摩に住んでいるときだったら、この隙に日経新聞でぶっ叩いてやってるのだが、新聞を取っておらず、生活をシンプルにするため不要物は即座に棄てているため、ぶっ叩く道具がない。スリッパは便所だ。取ろうとしたら奴は逃げる。さらに、私は薬物の類を一切使わない。
こうなれば、飛び道具しかない。私は部屋に戻り、銃を取り出す。
いや、ダメだ。このCz75はガスガンだ。ガスは法律によって運送が制限されているため、引っ越しの際に荷物に入れることができなかった。さりげなく箱詰めすれば済んだが、万一破裂事故でも起こしたら面倒だ。その上、万一、引っ越し業者が段ボール1箱紛失したとか、破損したというトラブルがあったとき、違法なものを入れていたとわかったら交渉が不利になる。そして川崎に越してきてから、ガスは補給していない。
電動のAK47もあるが、押入の奥にあるため取り出すのが面倒。その間に奴は逃げてしまう。さらに言えば、ニッカド電池が劣化しまくっているので、すぐには撃てないことだろう。
ならば、戯れに買ったプルコッキングの南部十四年式しかあるまい。
ガスも電池も必要ないブルコッキングは、いつでもどこでもすぐ使えるので便利だ。
あらかじめコッキング・ピースを引いて装弾してから、銃を手に便所へと私は戻った。
まだ奴は便所の敷居の上にいた。バカめ。
慎重に狙いをつけてから、ゆっくりとゆっくりと銃口を奴に近づける。あまり近づきすぎると気配を察して奴は逃げる。しかし私は、少しでも近づいて命中率と威力を上げたかった。一撃必殺あるのみ。
そして、銃口を約40cmの距離まで近づけてから、撃った。敷居の上から便所の床に跳ねとばされるゴキ。どこかの壁に当たる跳弾。ハネが一枚吹き飛び、スリッパの上に落ちた(下写真、黄色円内)。
ゴキは、6mmプラスティック弾に貫通されながらも、まだひっくり返って手足を激しく動かしていた。私はトイレットペーパーを何重にも巻いてゴキを包み、そのまま便器の中に投げ捨てた。もちろん、スリッパの上のハネもだ。そして流す。
ふむ。これでキレイに片づいたわい。多摩時代もエアガンで奴を撃とうとしたことは何度もあったけど、一度として命中したことはなかった。いや、命中していても距離が遠すぎて、奴の装甲にダメージを与えられなかったのかもしれない。とにかく、今日はゴキ初射殺を達成した。
それにしても、またゴキは出るんだろうか。まあ、出るのだろう。次もこのようにうまくいくだろうか。