朝、急遽予定変更
2003年11月09日(日)朝


 2300時過ぎには、それぞれの部屋に戻って眠りに就き、私は携帯の目覚ましで0630時に起きた。便所に行ってから顔など洗い、着替えてNHKなぞつける。0700時。0630時に起きて、0700時にはメシに降りようと話していたのだが、一向に美津濃氏が出てくる気配はない。
 ドアをノックする。
 反応なし。
 蹴ってみる。
 反応なし。
 館内電話をかけてみる。
 出ない。
 大声を出しつつ、激しくノックをしてみると、やっと部屋の中から声が聞こえた。
 起きてきた美津濃氏がドアを開ける。
 案の定、寝ていましたか。まあただ移動しているだけでも、旅行は疲れるからね。
 さっそくメシに降りる。




 朝飯は、焼き魚にハムにサラダ、納豆、ノリに、漬け物。そして米とみそ汁。あと果物。
 大衆旅館の朝飯としては標準的だ。皿数自体は少なくはない。
 十分なメシであった。
 焼き魚を食うのは久しぶり。








 メシを食い終えて、上に戻ってみると、換気のため非常口が開け放たれていた。
 明るくなってはじめて観る、下館の景色だ。





 非常階段ではなくて、非常ハシゴですか。みたところ、階段を作るほどのスペースがなかったのだろう。錆がひどくて、フタが開くのかどうか、実際に降りても大丈夫なのかどうかはかなり不安。そもそもハシゴが非常時にどれほど役立つのかは疑問だ。中高年にはハシゴを下れる体力のない人間も珍しくはなかろうし、焦って混乱した人々が順番に降りられるだろうか。無秩序に殺到した場合、階段の方がまだマシではある(将棋倒しの恐れはもちろんあるけど)。まあそれ以前に、火が出たら逃げる間もなく一気に延焼しそうではあったが。



 さて、今日の予定としては、下館の史跡・名所を見物してから直接土浦の武器学校へと向かうつもりであった。しかし雨などが降り出してきおる。どこに何があるのかもわからないまま、雨の中ここそこをさまよう気にはなれなかった。ということで急遽予定変更し、水戸まで出て現地のアニメイトなぞ襲撃し、それから土浦へ向かうことに。メイトのために水戸へ行くとは。かつてスタンプ式のポイントカードだった時代ならば、「アニメイト水戸」のスタンプを押してもらうというのも、目的の一つになっただろうけど。




 チェックアウト。宿のおばさん(支配人?)が駅まで送ってくれるとのことなので、もちろん乗せてもらう。最小限の荷物で出発した我々は、傘を持っていない。




 これが下館駅前だったのか。
 像があることなど、まったく気が付かなかった。




 下館駅構内へと入る。私は無意識のうちに、Suicaイオカードで入場してしまったが、美津濃氏は切符を買っていた。まあ、水戸でSuicaが使えないなどということはあるまいて。




 さて。次の列車は0956。現在時刻は0915。どうしたものか。思わず入場してしまったが。






 ホームから見覚えのある車が見えた。私がかつて乗っていた希少車、ホンダ・ラファーガである。兄弟車のアスコットはたまに目にするが、ラファーガとは珍しい。しかも色まで同じだ。札幌時代に使っていたラファーガは、ろくに使うこともないまま引っ越しにともない売却してしまったが。
 ホームからあちこちながめているうちに、やがては列車の来る時間となった。

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