外国ビールと18禁ゲームな小宴
2003年11月16日(日)


 大学時代は、11月生まれの人間何人か分をまとめて、仲間内で酒など飲み、喜ばれないプレゼントなど贈りあったものだ。けれども今年は、誰も私の誕生日なんぞは気に止めてもいないと思っていたし、私自身も今月は暇人なりにやることが重なって、あまり時間がとれない。けれども、昨夜いきなり大学時代の後輩・美津濃氏(仮名)から「明日お邪魔してもよろしいでしょうか」との連絡が。なんでも、プレゼントを用意したとのこと。なんと、今年になってもそのようなことが催されようとは。




 そして今日、訪れた美津濃氏が携えてきたものが、これである。
 一部で熱狂的な支持がある18禁ゲーム「Ricotte」初回限定版と、コクリコのガレージキットである。




 ガレージキットって・・・私には技術も経験も道具もないですぜ。
 私にどうしろと。
 美津濃氏曰く、「製作スキルを身につければ、商売できますよ」とのことだが、時間対効果がよろしくないのでは。




 そして「Ricotte」初回限定版。オーディオCDとポストカードらしきものまで入っておる。
 これは思ったよりもまともなプレゼントだ。




 そして、昼間っから、美津濃氏が買ってきたつまみなどを食う。
 彼はフランスワインなども買ってきてくれたが、さすがにそれは後に。




 さて、せっかくだからと「Ricotte」をインストールして、早速やってみる。
 なかなかきれいな絵だ。
 わるくない。




 美津濃氏が、もうそろそろ飲みましょうと、3時ぐらいにもう酒を要求しはじめる。
 とりあえず、ワインではなくビールで。
 私が各種取り寄せた外国ビールで。
 まず最初は台湾ビール。ラガービールだ。




 次はイスラエルのマカビー。苦みが少なく、ちょっとばかり甘みがある。辛いばかりの日本のビールに飽きると、こういうビールがうまくなってくる。
 大して量もない2瓶を二人で空けただけだが、それでも昼間っから飲んで18禁ゲームなど垂れ流していると、随分と酔いが回ってきたような。そもそも私は今日、朝飯も昼飯も食っていない。これは酔うはずだ。




 都心部で試験を受けていたП氏(仮名)もかけつけてくれた。腹が減ったので、「途中で弁当を買ってこい」と要求。弁当3つにゆで卵までつけるとはやりおる。りんごは、彼から私への献上品。田舎から届いた品らしい。




 祝われる立場の私がまず弁当を選ぶ。
 私が選んだのは、一番安価なアジフライ弁当。
 アジフライ。そう、建設現場で振る舞われたあのアジフライを思い浮かべたのだ。




 そしてП氏のプレゼントはユニオンジャックなガルストゥク。こ、このようなネクタイ、いつ使えというのですか。英露関係についてもっと勉強しろというサインですか、これは。とにかく、コミケに行くときにはこのネクタイで決めて、四葉本でも買いに行こう・・・。




 メシを食っている間も、ずっと「Ricotte」はオートプレイ。
 そして時々画面に大して、奇声や罵声を飛ばす。当然である。




 メシを食い終えて、П氏にテキトーに好きな国を言えと問うたところ、「コートジボアール」との応えが。さすがにコートジボアール産はないが、近隣ということでガーナ産ビールのクラブラガーを出す。こ、これはなかなかクセがある。たまに外国ビールで覚えるくさみだ。ちょっと辟易しつつも流し込む。




 そして次は、私が最近お気に入りのエール・ビール、イギリス産の「スピットファイア」だ。
 エールのコクと甘みのある味わいは、ラガーに慣れた身には新鮮に感じる。




 「Ricotte」は、オートプレイでテキトーに選択肢を選んでいるとバッドエンドになってしまった。再びやる気も起きず、「G.T.A.III」を起動。私が最近買ったPC版だ。PCで本格的にゲームをやることもないだろうと、USBパッドも引っ越し続きのなかで処分してしまったが、このための私は再び購入した。
 それにしても美津濃氏。なくとも嬉しそうな顔で人を焼き殺していることか。彼のプレイはちと視点が違い、そまぞまなことが新たにわかった。戦車はロケットランチャーで数十発撃っても戦車砲で撃っても撃破できなかったが、火炎放射器で長時間あぶれば撃破できる。警察署前のカギのかかったパトカーなど施錠車両も、他の車をぶつけてドアそのものをふっとばせば運転できる、などなど。そして彼は執拗なまでに火炎放射器を使って人々を生きたまま焼いた。この近辺で車泥棒や放火があったら、必ずや彼の犯行であろうて。


 などということをやっていたが、2330時には終電のために美津濃氏とП氏の二人は帰投した。
 まさか26才の誕生日にも、アホ連中が駆けつけてくれるとは思わなんだ。
 そして、別の人々からも「プレゼントを用意したから覚悟しろ」などとのメールが。
 まだまだ恐るべきプレゼントはもらえそうである。 


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