2,六本木ヒルズ
2003年12月24日(水)
六本木ヒルズなる建物が存在することそのものについては、どこかで読むか聞くかしていた。しかし私は、それがいつどんな目的で建てられ、どんな外見をし、どんなことに使われるかなんてまるで知らない。しかし美津濃氏は、「今日来ないと永遠に来ない」「今日敢えて行くことに意義がある」などと熱弁を振るっていたので行くことに。
六本木ヒルズを見上げて写真を撮る、田舎者。
ビルの足下には、蜘蛛を模したとしか思えない、悪趣味な八本足のオブジェが。
ビルの中へと入ったはいいが、どうやらこのビルは基本的にはただのオフィスが多く、他の客も会社のフロアへのエレベーターに出くわしては逆戻りをしていた。あとは、大して用もないような服飾品の店とちょっとばかりの飲食店があっただけか。我々のような異常者はもちろん、別の人々もここに期待するようなものは特になかったのではなかろうか。ただの散歩道か。
ここいらには滅多に来ないが、そうか麻布十番に近いのか。
麻布十番が、我々にとってどのような意味を持つ地名なのかは説明を待つまでもなかろう。
しかしまあ、今日これから麻布十番に行きなどはしなかったが。
外に出る。ようやく人心地ついたわい。
「僕はここにいてもいいんだ!」というやつで。
そして我々は、秋葉原へと向かった。