PGO氏上京。バーとウォッカ
2004年05月03日(月)
大学卒業後、遠く愛知の地へ渡ったPGO氏(仮名)が、このGWにシャバへ出る機会を得て関東へ舞い戻ることとなった。今日はそのPGO氏を迎え撃つための会である。例によって同じく大学時代の腐れ縁の美津濃氏とП氏(いずれも仮名)に声をかけるが、П氏はGW帰省する予定になっており、連絡した段階ではすでに切符をとってしまっていた。そのため今回は三人の会合となった。
休日で混み合う新宿に待ち合わせ、それからまず行ったのがラーメン屋。東京に戻ったらぜひここで食いたい、とPGO氏が目標としていたラーメン屋は営業していなかったので、目に入った九州ラーメンに入る。厚い豚肉の入った豚骨ラーメン。これはなかなかうまかった。PGO氏曰く、「最近の傾向として、店内が清潔でインテリアのセンスがよく、店の構えにカネをかけている店には、とりあえず外れはない」とのこと。今回の店もまた、照明を落とせばショットバーにでも出来そうな、凝った内装であった。もちろん清潔感も溢れている。飛び上がるほど美味いというわけではないが、全員終始無言で食い、汁まで飲み干すぐらいには美味かった。
こうして腹を膨れさせてから酒を飲もうという算段だ。もちろん安く済ませるためだ。飲み屋で空腹を満たすと高額になる。次の店は、PGO氏の提案でバーに行くことにした。通りを歩いていて見つけたバーに入る。チャージ料なしで、1杯当たりも数百円。手頃なところだ。
ズブロッカ!多分ロシア産ではなくポーランド産だろうけれども、ズブロッカとくれば飲むしかない!試しに飲んでみろとPGO氏と美津濃氏にも勧め、ズブロッカを3杯注文する。私がストレートで、あとの二人はロックだ。ウォッカに氷を入れるのは不毛だ。なぜならば、もともとウォッカは冷凍庫でとろみがつくまで冷やしてから飲むものだ(言うまでもないが、エタノールの凝固点はだいたい摂氏−114度。40度のウォッカの凝固点はその半分以下の数値になるが、冷凍庫ごときで凍り付くわけはない)。
ショットグラスとともに水のコップが運ばれてきた。わかっているじゃないか。酒というのは、いい蒸留酒を少量、水と交互に飲むものだ。水を飲むことを「根性がない」などとして、最底辺の安醸造アルコールばかりをがぶ飲みするのは品位と精神の貧しいバカのやることだ。やっぱり、バーはいい。
ズブロッカは多分、ポーランド産であった。香草の辛味が弱く、酒自体がやや甘い。ロシア産の方が好みだが、やはりズブロッカの香草の切れ味はたまらない。PGO氏と美津濃氏もうまいとのこと。
このバーには3時間弱いたか。1時間につき1杯ぐらいの割合で。PGO氏と美津濃氏は、ウィスキーの水割りやカクテルを頼み、私は2杯目以降も一貫してウォッカだった。ストリチナヤとスミノフだ。やっぱり40度ぐらいの蒸留酒をストレートで少しずつ飲むのもいいものだ。
確かに我々は大学時代、居酒屋の飲み放題で最底辺の醸造アルコールを浴びるように飲む時期もあった。それはそれでわるい時間ではなかったが、ある程度の年と肩書になってからは、少量の良質な酒を時間をかけて傾けながら、静かな雰囲気の中で語る方がいいね。アルコール分解能力は20か21をピークに下降線を辿っているし、バカ騒ぎするのは元来あまり好まない。居酒屋もわるくはないが、私が居酒屋に行ったとしてもそこそこの量の生ビールか良質の日本酒を少量傾けながら、食い物をつまむスタイルにシフトしている。
しかし3杯目で明らかに3人とも飲むスペースが早くなっていたため、これはやばいと判断し、3杯で切り上げた。私が自宅でウォッカを飲むときも、リュームカ3杯を自戒上限としている。ま、こんなものであろう。
バーを出てからは、ゲームセンターなぞに寄ったものであった。大学時代からハマっていた「スリルドライブ2」をプレイ。まず私が単独でプレイし、アメリカステージをクリア。人々のプレイで、しかも飲酒運転でゴールまで行けるとは思わなかった。パトカーのMTで、サイドブレーキ使用せず、左足ブレーキ多用。しかしハンドリングのきめ細かさがなく、かなり大雑把であった。よく大事故2回でクリアできたものだ。
一方、PGO氏と美津濃氏との対戦はヨーロッパステージ。山あり狭い石畳あり港有りと、難関なステージだ。私はアメリカと日本はクリアしているが、ヨーロッパではしていない気がする。二人ともなかなか大事故を頻発し、しかもゴールまでたどり着けなかったが、なぜかランクは私よりも高かった。はて。
このように、新宿のラーメン屋、バー、ゲーセンを回り、解散とした。PGO氏はGWに予定を詰めており忙しい。明日も早く、しかも車を使うとのことである。まあ生きていればまた会うこともあろうて。再会を誓って別れた。で、私と美津濃氏も各々の自宅に向かう・・・と思ったら、美津濃氏にうちに来てゲームでもしないかと招待された。ここで行かない手はない。というわけで、私は美津濃氏宅に至った。が、まさか5日まで、GWが終わるまで彼の部屋にいることになろうとは。