1.羽田−伊丹
2005年03月06日(日)
0400時に起きて身支度をし、家を出た。新幹線と競合している東京−大阪間の便は、時間が早ければ早いほど安い。始発便に至っては9600円と新幹線より遥かに安いのだ。だが私のアパートから羽田空港へ行く電車の始発は遅く、始発便よりはやや遅い便への搭乗である。それでも新幹線より安い。
京急川崎駅へ着いたときには、0600時を過ぎていた。私は川崎市民と言えどもかなり外れに住んでいるため、川崎駅までは遠いのである。川崎駅まで徒歩で行ける距離に住んでいたら、0655時発の始発便にも乗れたのだが。
そして羽田空港。早朝だというのに意外に混み合っていた。どうせ飛行機に乗るのならば、安い早朝の便の方がいいということか。それに3月だから大学生は春休み。旅行や帰省で動く人間も多かろう。それに、受験や異動で遠方へ向かう人間も多い時期だ。
羽田空港は1996年から何十回と乗り降りしているが、搭乗ロビー近くのメシ屋なんかも洒落てきた。昔は、簡単なメシに高い代金を支払って、そそくさと詰め込むメシ屋しかなかったのだが、広いスペースで落ち着いてメシを食える場所も出来てきたとは。
今回私が乗るB767-300である。JALの羽田−釧路間の便はエアバスに統一されているので、ボーイングに乗るのは久しぶり。小牧空港に於ける中華航空機墜落事故を覚えている私としては、どうしてもエアバスには抵抗がある。そんなことを言ったら、渡露するときにツポレフなんかとても乗れないが。
乗り遅れることを危惧して0815時の便にしたのだが、思いの外早く搭乗口まで来てしまった。
まあ、遅れるよりは早すぎる方がいい。
空港内の書店で購入した「カイジ」「龍」を読む。
ちなみにこれが航空券。チケットを発券するとき、ついでに帰りのチケットも搭乗手続きを済ませておく。今できるのならば、帰り伊丹空港で並んで搭乗手続きすることもあるまい。
短距離を飛ぶジェット機の常として一気に急角度で急上昇し、それから巡航高度でちょっとだけ水平に飛び、徐々に高度を落としていく。気流も良好なようで、特に揺れもなかった。
釧路−新千歳間では、短距離すぎて機内サービスは行われなかった。だが、羽田−伊丹間はそれよりはやや距離があるらしく、機内サービスがやってきた。
機内サービスが来たと思ったら、すぐに飛行機は下降を開始し、雲の中へ。
雲が切れて地面が見えてくる。
山ばかりなので、結構田舎だな、と思っていたら、
すぐに大都市が広がってきた。「A列車で行こう4」でここまでの都市を作るには、かなり苦労が要るだろうな。それはともかく、伊丹空港は騒音問題で昔から取り上げられていた為、市街地に隣接した空港だとは知ってはいた。しかし飛行機の真下にはいつまでも住宅や雑居ビルが続き、滑走路のすぐ側にさえ住宅が建ち並ぶとか。釧路や新千歳のように市街地から離れた荒れ地を切り開いたわけでもなく、羽田のように臨海地域を埋め立てたのでもない。まさに市街地に位置する空港なのだな。
そして着陸。人生27年目にして、ついに大阪初上陸ですよ。
いままでは京都までしか西へ来たことはなかったが。
日帰りな為、荷物は少ない。同人誌を持ち帰るための空のカバンしか持ってきていない。そのため預け荷物はなく、飛行機を降りて真っ直ぐ空港玄関へと向かう。いくら関空が出来たと言えども、西日本最大の都市・大阪の空港としては意外に手狭かもしれない。まあだからこそ関空が作られたのだが。羽田のように埋め立てて拡張工事をするわけにもいかないし。
そしてバスにて新大阪へと向かった。