2.新大阪
2005年03月06日(日)



 新大阪駅到着。敢えて写しはしなかったが、駅駐車場近辺には大量のゴミが不法投棄されていた。こういう玄関口たるハブ駅の周囲にゴミが目立つのはよろしくない。掃除する予算が少ないのか、不法投棄する人間が多いのか、たまたまゴミが捨てられたばかりだったのか。良くも悪しくも様々なステレオタイプを帯びる大阪でゴミに迎えられるとは、ますますひどいステレオタイプが構築されそう。




 0400時に朝飯を食ったので、さすがに腹が減っていた。新大阪駅構内のメシ屋で力うどんを食ってみる。肉が邪魔でよくわからないが、さすがは関西だ。ちゃんと丼の底まで透けて見えた。スープの味は肉のダシが利いてうまかったが、モチが小さくボリューム不足かも。




 さて、私が向かうのはセンイシティなる建造物群。そもそも駅のどこから出たものかと彷徨っていたが、発見した地図から鑑みるに、現在地とは逆方向に位置する模様。こうしたハブ駅では慣れないと適切な出口へたどり着くのも面倒なものだ。




 それにしても、新大阪の駅は広い。結構歩いた。




 ここがセンイシティへの正しい出口である。徒歩で行こうかと思ったが、たまたまセンイシティ行きの無料シャトルバスを発見したので、乗りこむことに。
 目的地行きのバスに乗って一安心と思っていたら、突然バスがクラクションを鳴らしながら急ブレーキを掛けた。何事かと思ったら、歩道に突き刺さるような角度で路駐していたフルスモークのハイエースが、突然バックで発進しようとしたのだ。滅茶苦茶な角度での路駐だから、ハイエースが路駐している車線からバスが走行している車線へいきなりバックで出てきたわけだ。もう少しでバスはハイエースに追突するところであった。
 たまたまこのハイエースのドライバーの目か頭のどちらかが不自由だっただけかもしれないが、大阪到着からわずか数十分でこんなあり得ない交通トラブルに出会すとは。あまりにも面積が違う北海道と交通事故死ワースト1を競い合っていることから、大阪の交通マナーがわるいことは容易に想像できたが、なかなか強烈な洗礼であった。




 かくして会場へはイベント開始時間より若干早くたどり着くことが出来た。


 私がいわゆるオンリーイベントへ参加したのは、大学時代に後輩に誘われて一度「ラブひな」イベントへ行ったきり。そのときは何も買わなかった。そもそも私は同人誌を購入する習慣に乏しいのだ。一番同人誌を買った時期は、あらゆる娯楽が禁じられていた予備校時代だった。当時は東京に来て二次元生活をするという意欲に満ちあふれていたし、私物を厳しく制限された寮に於いては、シャバの物品はどんなものでも娯楽だった。が、何故かは知らないが、どうも大学に入ってからはあまり薄い本を買わなくなってしまった。有明に足を運んでも、行くことそのものが目的であって、本は滅多に買うことはない。
 だが今回は目的が決まっている。伊佐坂に頼まれてしまった以上は、買う努力はしよう。人気サークルとおぼしき行列に並んで、「最後尾はこちら」なるダンボールを持ったのは今回が生まれてはじめてだ。伊佐坂の頼んだ本は行列に並ばなければ買えないものが多い。しかしいくら開場と同時に入ったと言えども、1人では限界があった。そのため頼まれた買い物の中には、完売の為達成できなかったものもある。まあ、善意で頼まれてやった買い物なので、こんなものでよかろう。どこから並んで買うか戦略を考えて立ち回る機会を与えてくれた意味に於いては、いい体験をするキッカケとなった。
 それから私自身の本来の目的である出店へと足を運び、某サイト管理人に挨拶などして本を買い、会場を後にした。






 これは帰宅してからの写真だが、これらが伊佐坂に頼まれた物品である。買ってきた商品は宅配便の着払いで札幌へと発送し、代金は私の口座に振り込んで貰うことになっている。金銭的には得もしなければ損もしない。金銭以外のコストは、まあ私が好きこのんで払っているので、カウントしません。


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