ちょいとしたゲーム合宿
2005年03月19〜20日(土〜日)


 本日は、我が家に於いてゲーム合宿が挙行された。参加者は大学時代の先輩サクマ氏と同期のF氏(いずれも仮名)。後輩である美津濃氏(仮名)も訪れる予定だったが、就職活動と学会発表で立て込んでいた為、不参加となってしまった。
 ゲーム合宿と言っても、ただ我が家に滞在して昼夜ゲームをやり続けるだけである。しかし大学を出てからは、そうした時間の過ごし方はとても贅沢なことになっている。休日に自宅で好きなゲームをやるのはまだしも、複数人数で対戦をやり続けることはかなり難しい。大学時代は部屋に溜まって対戦を延々とするなど、日常でしかなかったのだが。去年の母校の大学祭を訪れたとき、OB同士で「再び大学時代みたいに泊まりがけで時間を過ごしたい」と話し合ったのだが、それが小規模ながら実現したわけである。3人で1泊とは慎ましやかだが、これでもこの話をしてから5ヶ月、本格的に連絡を取り合って計画をしてから2ヶ月かかったのだ。今回がどれだけ貴重な時間か窺い知れるというもの。
 しかもサクマ氏は仕事が終わらず、なんとノートPCと携帯電話、携帯電話とPHSの複合端末であるドッチーモ、PHSの3台の電話とその充電器、PCとの接続ケーブルなどを我が家に持ち込み、1〜2時間置きに会社と電話をしながらノートPCを操作していた。ここまで無理をして私の企画に参加して下さるとは、感謝に絶えないですよ。本当に。




 信じられないことかもしれないが、我が家にはゲーム機が1台もない。その為、サクマ氏にPS2とゲームキューブを持ってきて頂いた。ゲーム機2台とそのケーブル、コントローラー、そしてゲームソフトはかなりの重量・容積となる。しかも仕事用のノートPCを持ち込むことも聞き及んでいた。そこまでの重労働をして頂くのは申し訳ないので、サクマ氏のご自宅まで私が出向いて、荷物を半分担ぐことも提案した。
 だが、サクマ氏は待ち合わせ場所である私の最寄り駅改札前へと、そのまますべてを1人で担いでやってきた。前日も仕事で疲れているはずなのに。遊ぶためには苦労を惜しまないとは、さすがは大学時代の私の行動規範ともなったお方だが、言ってくださればどこまででも人足として取りに伺ったのに・・・。さすがに自宅までは私とF氏とで分担して持ったけど。


 さて、サクマ氏が持ち込んだゲームは次の通り。
PS2
・MARVEL VS. CAPCOM2
・機動戦士ガンダムめぐりあい宇宙
・Gunslinger Girl Vol.1
・シスタープリンセス2
・スーパーロボット大戦MX

ゲームキューブ
・機動戦士ガンダム ガンダムvs.Zガンダム
・バイオハザード0
・バイオハザード




 まさか「シスプリ2」の初回限定版を手つかずで持ってくるとは。
 サクマ氏は、大学時代には「機械油が流れている」と言われたほどのロボットマニア。特に、ガンダムに関しては生き字引と言ってもいい。だけれども、いわゆるギャルゲーや「萌」の類にはまったく縁のない、硬派のマニアなのである。サクマ氏がなぜこのソフトを持っているのかはかなりの謎だ。




 今日は比較的暑い日で、徹夜や雑魚寝を見越して皆厚着でやって来ている。その為喉が渇いていたはずだ。そこで、私が先日作ったクワスを早速振る舞った。「私が作った」と言うと抵抗を覚えるかもしれないので、あくまで「ロシア土産の飲料です」としか言わなかった。
 もちろん就職活動時のエントリーシートに、「趣味:不味いジュース集め」と書いて、しかもそれでいくつもの内定を勝ち取ったサクマ氏も、大学時代はドクターペッパーを日々の糧としていたF氏も、クワスを飲めないことはなかった。ノドが乾いていたためか、無くなるのは早かった。
 感想は、
サクマ氏「こ、これが『清涼』飲料なのか。まあ飲めないことはない」
F氏「匂いと味が一致しない。パンの薫りなのに、味は甘いのが不思議だ」
とのこと。予想以上の好感触である。




 今回一番やったゲームは、ゲームキューブの「機動戦士ガンダム ガンダムvs.Zガンダム」であろう。コントローラーを本体に4つ挿せるゲームキューブはパーティーゲームには強い。3人同時対戦できるゲームがこれしかなかったので、最も長時間やっただろうか。それに3人とも「ガンダム」はよく知っている。特に私は大学に入るまでは、「ガンダムW」しか観たことがなかったのに、気がついたらほぼ全シリーズを観ていた。サクマ氏の教育の賜物である。
 それぞれのプレイスタイルは、サクマ氏が「ランバ・ラル」「ロザミィ」の声で、乗機は満遍なく。ランダムで選ぶことが多かった。ただし、Zガンダムのような高性能機はほとんど使わなかった。さすがはゲームの持ち主だけあって強いが、人間相手では必ずしも圧勝というわけでもなかった。
 F氏は「ロザミア・バダム」の声で、乗機はMAなど変な機体を使うことが多かった。ゲームにはかなりの技能を発揮する彼だが、機体があまりにもよろしくなくその点はハンデになっていたか。ただし、ちゃんとしたMSを選ばれたときには、かなり苦戦した。
 私は「アポリ」「プル」「プルツー」「サラ・ザビアロフ」の声で、乗機は主に旧ザク、ザク、リックディアス、ボール。このゲームは価格が安い機体だとかなりの回数撃破されても復活できるので、戦績は機体の割にはそう悪くなかった。




 意外にハマったのは「Gunslinger Girl」である。DVDビデオのオマケゲームと思って大した期待をしていなかったが、やってみると意外にハマる。自動でロックオンして撃ってくれる「バイオハザード」なんかとは違って、いちいち照準しなければならない。しかも移動はまた別の操作が必要だ。最初のうちはかなり紛らわしかった。だけれども、難しいほどハマるというか。持ち主であるサクマ氏が最初の訓練所で投げ出してしまったゲームなのだが、朝まで掛けて私とF氏が共同でクリアしてしまったばかりか、武器まで全部出して、しかも条件が厳しい武器のレベル上げまで3〜4割は達成してしまった。もしVol.2と3があれば、翌朝からもこれで潰れてしまったかもしれない。


 それにしても、ヘンリエッタが何故P230SLなどという護身用の域を出ない拳銃しか持っていないのか、とても疑問だ。原作ではP239を持っていたのに。まあ弱い武器を持っているからこそ、隠し武器でパワーアップしていくのが喜びとなったのだが。反動の表現なんかもちゃんと違いをつけて描かれていて、そこはガンマニアとして興味深かった。特にイングラムのようなマシンピストルの扱いにくさは、F氏が大変気に入っていた模様。
 それに衣装が選べるようになるのもファンサービスとして優れていますな。Vol.1ではメイド服しかないが。これもまたF氏は大変喜んでいた。私は普段そのような服には大して関心がないのだが、衣装選択でヘンリエッタにメイド服を着せていると、それがすばらしくよいもののように思えてきた。それにAK47を持たせて、「メイドにはカラシニコフがよく似合う。これこそが階級闘争」とかバカなことまで抜かしていたような気がする。
 これはいいゲームだ。「ガンスリ」はテレビ放送していたものをDivXでエンコードして保管してあるが、ゲームの為にDVDを買ってもいいかもしれない。そんな気にさせた。ただPS2まで買うと天文学的な金額になるので、さすがにそれは出来ないけど。




 サクマ氏は深夜も早朝も、ほとんど1〜2時間置きに仕事に取りかかっていた。サクマ氏曰く、今回の合宿は「寝なくていいのでちょうどいい」と言っていた。情報技術の進歩は職場外での仕事も可能にしたが、逆を言うといつでもどこでも仕事をしなければならないということ。いやはや、ご苦労様であります。




 このカップ麺は、うちの近所のスーパーで1つ80円で売っていた代物。格安なのは麺とスープの粉末しか入っていない「すうどん」「かけそば」だから。ちなみにこれを食ったのは、2日目の昼であった。1日目の昼過ぎに集合し、夕飯は2000時過ぎに外食し、それからは菓子を微量つまんではいたが、翌日の昼過ぎまでメシを食っていなかったのだ。ゲームに集中して食事をも忘れるとは、久々の体験であった。
 夕方になってからサクマ氏とF氏は我が家を後にしたが、そのとき次回は山に登るなど健康的な会合にしようとのことで一致。不健康な会合と健康的な会合とを交互に行う方が、常に新鮮でよいだろう。さて、次の会合は初夏になるか夏になるか。


 ちなみにF氏は、帰りがけに「Gunslinger Girl」のコミックスを購入したとのこと。特にトリエラがステキですとのメールを頂いた。「ガンスリ」ファンが増えるのはよいことだ。


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