秋葉→美津濃氏宅
2005年07月10日(日)
昨夜、何気なく大学時代の後輩・美津濃氏(仮名)とメッセンジャーで話していたら、何故か翌日秋葉で会うことになった。美津濃氏は今月後半から調査旅行と帰省で東京を離れ、私は院試の準備が本格化するのであまり身動きが取れなくなる。その為、ちょっと会っておこうという話になったわけだ。
待ち合わせ場所は、電気街口のコンビニ「JC」。私はJRではなくて地下鉄で来る方が楽なので、歩いてJR秋葉原駅までやって来たが・・・ついに駅ビルにまで巨大二次元広告が。今や二次元看板自体はめずらしくも何ともなくなったが、なかった場所に増えているのを見ると感慨深いものがある。
「JC」にて美津濃氏と合流。早速秋葉原を闊歩し始める。秋葉原駅前には有名な詐欺商売の客引き女が陣を張っているが、その女の前を通り過ぎるとき私は何も存在しないかのようにただ歩いていた。が、気が付いたら美津濃氏は私の陰に移動していた。汚らわしい詐欺ババアには、見られたくもないらしい。さすがである。
それからは、美津濃氏が購入したがすぐに不調となったHD携帯オーディオを修理に出し、彼のノートPC用のメモリを調達せんとした。が、200ピンのPC2100はなかなか見付からない。目にはいるのはPC2700ばかり。最近のノートはPC2700が主流なのか。もちろん上位互換だからPC2700を挿しても使える。だが、既存のPC2100メモリと混在させたくはない。混ぜても多分動くとは思うが、メモリは中核であると同時に繊細な代物だ。少しでもリスクは犯したくない。というわけで、I/OデータのPC2100・512MBを見つけたのは既に5軒目であった。
一通り用を終えたところで昼飯にした。今まで入ったことのない定食屋で焼サバ定食を注文。680円也。私の普段の食生活からすると680円は破格だが、都心部でメシを食うときは金銭感覚を切り替える。私はあまりカネがないと言えども、例えばハイキングで汗だくになっているのに山の上の飲料販売価格がシャバよりも高いことに文句を言い、結局数十円の差額を惜しんで何も買わずに脱水症状になるような人間とは、一線を画して生きているつもりだ。なので、価格に対する品質はまずまずといった感想を持った。
ただ美津濃氏と話したが、どうも米は古米っぽかった。私は堅めの米の食感が好みという変態なので問題はない。が、私が自宅で炊いて冷凍保管している米を解凍したものに似た米を、まさかメシ屋で出されるとは思わなかった。この乾燥した固い米には、顔を顰める人もいるかもしれないね。しかし前述に通り、インディカ米っぽい粘度に低い食感は、私にとってはわりと好み。秋葉に次に行ったときもここでメシにしよう。
さて、メシを終えて秋葉原を再び闊歩していたが、最初は「今日の秋葉原は活気がない」「学生が試験期間だから少ないのでは」と話し合っていた。
だが、少しすると歩行者天国一杯に人があふれ出す。
中には、大通りのど真ん中で、寸劇やライブを始める集団も現れる。
人が少なかったのは、単に午前中だったせいか。
それから我々は、同人誌屋を冷やかし、ゲーム屋を物色し、そしてメイド喫茶で一休みしようとした。しかし、「メイリッシュ」に行ってみると、なにやら店の前にあやしげな人々がガードレールによし掛かっている。まさかと思って店に近づいたら、もう「メイリ」の階段一杯に客が並んでいた。こりゃいかん。
では、「キュアメイド」へ。よく考えたらここは、大学を出てから札幌でメイド喫茶とやらの存在を耳にし、札幌から東京方面へと旅行したときにはじめて訪問したメイド喫茶であった。しかし場所を覚えていなかった為に、それ以来現在に至るまでほとんど行ったことはない。今日美津濃氏に案内されて、ようやく場所がはっきりした。しかしエレベーターを下りるとやはり待つ人々が。これは諦めた方が賢明か。
結局、同人誌屋の類をさらにハシゴして、秋葉原を去ることとなった。
だが、美津濃氏が自宅に招待してくれた。もちろん伺うことに。
美津濃氏宅の近所のスーパーで食材を仕入れ、酒を購入。暑い中歩き回ったので喉も渇いていた。
美津濃氏宅に着くと、まずはババロアでお茶としゃれ込んだ。
メイド喫茶に行けば食ったであろうデザートを自宅で食おうとは、美津濃氏の案である。
そしてアイスコーヒーはベットボトルではなく、美津濃氏が淹れたものである。久々に炎天下を歩き回った身体には、水分と甘い物はなんとも心地よかった。私は最近、電車を数駅前で降りて1時間半夜道を闊歩して帰宅するのが習慣になっているが、それでも人の多い町中を太陽が照り付ける中歩くのは疲れた。
そしてビールもどきと刺身である。リキュール類に分類されるこの酒は、スーパーブルーと同様の「第三のビール」だろうか。このような飲み物は見たことがない。ただ、見た目はビールっぽかったが、味はスーパーブルーよりもずっと蒸留酒っぽい味が強く出ていた。スーパーブルーは恐らくこの辺のさじ加減を、設備とカネをかけて研究しているはずだ。だがこの聞いたことのない酒は、どうにも馴染めない・・・。
やはりビールの方がよいね。そんなに大量に飲むわけでもないのならば、100円近く高くても税制上ビールと分類される酒の方がよい。やっぱりこちらの方が旨い。
これは美津濃氏宅の風物詩、来るたびに人物が変わっているカレンダーだ。
しかしカレンダーがめくられた頃には、こいつらはすでに本編では全滅。
いやはや。
そして早速映像講習。私自身は自宅で観る番組をすでに「スピードグラファー」と「ガンダムSEED-D」の2本にしている。「極上生徒会」は自分のビデオデッキの録画予約に入れさえしなかったのだが、こうしてみるとやはりわるくはない。主人公が特に好み。
そして美津濃氏宅にはCATVが入っている。ディスカバリーチャンネルをつけてみると、硫黄島の戦いが描かれていた。私は軍事マニアのように言われることがしばしばあるが、実は実際の作戦についてはほとんど知らない。将官の人となりから作戦の概要、兵站状況まで熟知している美津濃氏の解説を聞きながら、米国側が制作したこの番組を観るのもまた一興。
買ってきたビールがなくなったのて、美津濃氏が赤ワインを出してきた。
何でも、研究室に3月から大量に放置してあった酒をくすねてきたという。
大学院の修了記念ラベル付きのワインであった。それなりに数を出すものなので特別高いわけもないが、人に贈るものなので決してわるいものではない。まあ、私はワインの味をよくわからんので、これぐらいの品がちょうどよい。
卒業式(学位授与式)で配られるべき品がなぜか研究室で放置されており、しかもその研究室はエアコンさえなくて保管状態は劣悪。だったら早めに持ってきて飲んだ方がいいというものだ。よくあるパターンだ。当初の目的に供される機会を逸したまま放置され、誰もが関心を失い、関心を持ったところで触れてはいけないような気になる。そうしているうちに内容は劣化して、結局廃棄される。酒だろうと医薬品だろうと、そういうことは結構ある。だったら飲むしかなかろう。
忘れていたが、メモリーをノートに付けねば。別に私がメモリ増設をする必要はない。美津濃氏自身が説明書を読んで取り付ければ、それで済むことだ。だが私は自分が美津濃氏にメモリ増設を勧めた以上、自分の手でメモリを挿したくなっていた。
さて、どうせ底にメモリ増設用のフタがあって、そこを外せばスロットがあるのであろう。
と思っていたら、そんなものはまったく見あたらない。
なんと、キーボードを取り外してメモリを挿すのか。これは予想外だった。まあしかし、場所さえわかればあとは挿すだけ。静電気だけ気を付ければ、何も難しいことはない。
すぐにメモリを挿してキーボードを戻し、さっそく試運転。メモリに問題があれば起動さえしないこともある。が、ちゃんと起動しメモリは、認識されていた。768MBとなったノートを見て、持ち主である美津濃氏はあまりの起動と挙動の速さに驚いていた。まあWindowsXPで256MBは正直足りない。最低でも384MBは欲しいところ。ビデオ用にメインメモリを食うのならばなおさらだ。しかし768あれば、通常の用途では全くストレスを感じないことであろうて。
これで、途中で放置してある「Fate」も研究室でプレイできますな。
月曜はもちろん平日なので日曜のうちに帰るつもりであったが、なぜか朝飯まで馳走になっていた。
まあ私も美津濃氏も朝のうちに部屋を出たのであるが。
さて、今月はもう、人と会うことはほとんどないであろう。あとは院試に邁進するだけですな。私の院試が終わり、美津濃氏の研究が落ち着いたら、またこういう会合でも持ちたいものではありますな。