1,相模湖駅へ
2005年12月29日(木)
今回高尾山を登るに当たって、集合はJR相模湖駅1000時とした。もう少し早くてもよいような気もしたが、あまり早いと土や岩肌が凍結しており滑る恐れがある。また、日が昇ってからの方が気温が多少は上がる。もう運動をあまりやっておらず、年齢も徐々に上がってきたため、無理はしないこととした。
2005年12月29日、8:53:30
JR八王子駅にて、高尾行きの列車を待つ。
高尾までは中央線が頻繁に走っているが、相模湖はさらに1駅。私の性格は、列車を待つぐらいならば1駅歩くことを好むのだが、この1駅は遠い。今回行う「自主WR」のコースよりも長いのだから。電車で行くしかあるまい。
2005年12月29日、9:02:30
JR高尾駅。ここに着いたはよいが、どうしたものか。
ちょうど大月行きの電車に接続したが、今ここで相模湖に乗りこむと1時間近く待つことになる。現地には、私が時間を潰せるような場所も暖をとれるような場所もまず存在しない。その為、時刻表で列車を確認してから一端、高尾の駅から出ることに。電車代はよけいにかかるが、それは構わない。ちなみに列車は1時間に2〜3本。どれに乗るか選択が難しい。
高尾駅前のスーパーで買い物をする。時間をかけて店内を徘徊して暖をも取る。買い物の内容は、山で飲む水と昼飯のパン、身体を動かしていると塩分が欲しくなるの干し梅など。ふと「プリキュア」の菓子詰め合わせ福袋が目に入ったが、これはかさばる上に、食い切れまい。買えばよいネタにはなったであろうけれども、結局買わなかった。
2005年12月29日、9:23:50
さて、そろそろ電車に乗ってみるか。
まだ早いような気もしたが、現地にもう誰かいるかもしれない。
この列車に乗っているかもしれない。
だったら相模湖で談笑していた方が楽しくすごせるというもの。
車内は旅行気分を盛り上げるボックスシート。
ただし、いつも目に付く登山客とおぼしき乗客よりも、帰省するとおぼしき乗客が目に付いた。
2005年12月29日、9:40:08
そしてJR相模湖駅。
誰かいるのならば、写真で見て改札の左のベンチに座っているはずだか、誰もいない。
待てども、この列車には誰も乗っていなかった。
駅から出てみる。
冬の低い日差しがとても眩しい。
誰もいやしねえ。
最初からわかっていることだが、ヒマを潰せそうなコンビニ1軒見あたらない。
結局、駅員に不審の目で見られながらも、広報を読んだりしながら駅舎を徘徊した。
バスターミナルに貼ってあった「テロ対策特別警戒実施中」の張り紙。こんなところ誰が爆破するのだ、と言いたくもなったが、それはそれで有効な手法かも知れない。日本でも他の如何なる先進国でも、都市部で爆弾をしかけて無差別殺戮をすることは容易だ。だが、敢えて田舎を爆破することでも、人心を動揺させることが出来るのでは無かろうか。
田舎の人間は「事件なんて都会のことだ」という他人事な意識を持っているが、それ吹き飛ばして戦慄させることができる。都会の人間は、都市部の人間が多少死んでも大衆社会では他者の死に大して感傷を持たない。が、郷愁誘う田舎や余暇を過ごす観光地で悲惨な事件があると、ひどい衝撃を受けるのではなかろうか。というわけで、田舎でもテロ特別警戒は結構なことである。いや、張り紙しているだけで何もしていないとは思うけど。
などという益体もないことを考えながら、時間を潰す。
私が乗ってきたのは0934時到着の列車。
他の面々が来るとしたら0955時の列車だ。
これに乗っていないとしたらかなりの遅刻だ。
2005年12月29日、9:57:42
ようやくやってきた列車。
これに残る4人が乗っているはずだ!
案の定、この列車にサクマ氏、魔人氏、F氏、美津濃氏の4人が乗っていた。1人でも欠けていると、さらに30分近く待つことになるところであった。複数人数ならば、駅で待つのも談笑しているうちにすぐ過ぎるので、それはそれでよいけれども。さて、早速出発である。