9,酒〜雑魚寝
2005年12月29日(木)


 久方ぶりにカラオケをした後は、我が家で宴会である。まあ忘年会のようなものか。我が家の近所(と言うほど近くもないが)のスーパーで酒と惣菜を買い込み、さらに我が家まで歩く。




 我が家についてからは、早速サクマ氏がスピーカー付きのMDプレーヤーで「力石徹のテーマ」を流す。カラオケで歌っていた様子は元の曲を忠実に再現していただけで、決してふしぎパウダーをキメて気が狂ったわけではない、と証明したかったとのこと。




 そして酒である。今回用意したのはビール350ml缶8本、日本酒720ml瓶1本、アーリータイムズ1本。さらには我が家に隠匿してある赤ワイン・ファルネーゼ。学部時代に近所のイタリア料理店で注文して以来、なかなか見付からなくて探していたのですよ、ファルネーゼ。非常に評価の高い銘柄らしく、それほど高価ではない(1本1500円程度)が輸入量が限られているという。私はこれを入手して、押し入れ深くに今日のため隠匿していたのだ。
 まあ取りあえずはビールである。私は胃腸をやられている上、酒そのものにえらく弱くなっているのでビールばかり飲んでいた。




「晴天よ、トカレフはあるか」
 サクマ氏がそう呼びかけたとき、皆どよめいた。
 ついに実銃をやりとりするようになったのか、と。
 わざわざ新品で買ってしまったこのハドソンのトカレフ。ロシアや中共で実銃を買った方が間違いなく安かったのではなかろうか。ちなみにハドソンの代物も、それなりに忠実度は高い。ハーフコックがないこと以外は、本物に近い粗雑さである。ただし上海育ちの知人に寄ると、54式拳銃はもっと雑だとのことだが。




 そしてファルネーゼ。
 ファルネーゼ様の血ですよ、血!
 などと叫びながら赤ワインを。
 いや、赤ワインを血に見立てることを異常と称したら、大変なことに。




 サクマ氏は最近、ウィスキーをロックで飲むのが好きだという。
 年を召されたというわけですか。


 などとやっているうちに、サクマ氏と魔人氏は終電の関係で帰路へついた。残るF氏と美津濃氏も帰るつもりだったのかも知れないが、「ガンダムW」の話をしててるうちに終電の時間を逃した。結局、泊まることを前提に3人で近所(というほど近くはないが)のコンビニへ買い出しに。買ったのは酔い覚ましにカップみそ汁や、宿泊用の歯ブラシなど。




 私が購入したのは納豆汁。特に納豆が好きというわけではないが、奈良生まれのサクマ氏がいる前では納豆は禁忌である。開けて湯を注いだ段階で、トカレフで撃ち殺されたことであろう。ちなみにテーブルの下にある「Air」のフェイスタオルは美津濃氏の私物。彼はときどきこれを顔に掛けて寝ている。





 そしてみそ汁をすすり、水を飲んで一息つき、さらに残るワインをF氏がほとんど1人で空けなどしているうちに、夜は更けていった。上の写真では、筋肉痛予防の為に按摩をしているのであって、決して変態行為をしているわけではない。ディスプレイに映し出されているのは「マリみて」。




 そして美津濃氏が太平洋戦争の話なんぞを繰り広げていたりしているうちに、夜は更けていった。そして家にある毛布と掛け布団と枕と座布団を動員して、畳の上に雑魚寝したのであった。酒を飲んで、畳で雑魚寝。こんな生活は久しぶりである。




 そして朝起きてからは、茶や水を飲みながら、美津濃氏はネットで有明のサークルチェックを。昨夜帰宅する予定だったので準備をしていないとのこと。有明で回るサークルの位置をチェックして、その傍らで私は帰省する荷物を整える。そしてF氏は、普段縁の薄いネットの様相に驚き笑いなどしていたのであった。
 かくして忘年会は終わった。一日使って、山に登りカラオケをし、酒を飲んで、そして畳で雑魚寝。こんな時間の使い方をするのは今となってはあまりにも難しい。その意味に於いても、貴重な1日であった。


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