羽田、有明、羽田
2005年12月30日(金)


 さて。学部時代の再来のごとき雑魚寝から覚め、しばらく茶など飲みつつ私は荷物を整え、テキトーな時間になってから3人で我が家を後にした。幸いなことに、今日が今年最後のゴミ回収日であった。ちなみに川崎市では可燃・不燃といった区別はないので、大抵のものはゴミとして半透明のビニール袋に突っ込んでそのまま出せるのである。環境負荷は大きいのだろうけど、便利ではある。




 駅でF氏と美津濃氏(いずれも仮名)の2人は鉄道で帰路に、あるいは有明への旅路についた。一方私はバスで羽田空港へと向かった。羽田空港も有明もだいたい同じような位置にあるのだから、有明へ向かう美津濃氏と途中まで鉄路で向かってもよかったのだが、私は荷物が多い。その為、バスの方が便利なのでここで別れた。




 羽田空港へ到着すると搭乗手続きを済ませ、大きな旅行カバンを預け荷物に。これであとは、手荷物のカバンだけかかえて有明に向かうことが出来る。まさか大きな旅行カバンを抱えてあの人混みを移動するなんてことは出来ない。しかし預け荷物にしてしまえばコインロッカーを使う必要もなく、到着地まで出し入れを考える必要さえない。有明から羽田空港に戻ってからも、出発ロビーへ抜けて飛行機に乗るだけである。便利だ。




 そしてモノレールに乗り、






 天王洲アイル駅でりんかい線に乗り換え。
 ちなみに天王洲アイルは、「セーラームーン」で土萠ほたるが通う無限学園があった場所である。




 そして国際展示場駅で降りると、そこはもう二次元の園。




 この時間(1300時頃)は帰る人間の方が多く、降りる人間は少ない。
 私のような少数の場所しか訪問しない人間にとっては、この時間の方が便利だ。




 そして国際展示場へと立ち入ったのであった。
 中での出来事については、後の方で購入品一覧とともに総括した。




 用を終えた私は、飛行機の時間を気にしながらも羽田空港へ向かう。
 さすがに帰りの客で駅は混雑していたので、確実を期する為に、りんかい線東雲駅へ歩く。
 まあ素直に並んだ方が早いのだけれども、人混みで待つのは性に合わない。




 そして東雲駅。
 ここのコンビニでこの日はじめての食事を購入。それまではコーンスープや加糖コーヒーしか口にしていなかった。だが、このコンビニ。まるで略奪に会ったかのように、弁当、握り飯のコーナーはすべて売り切れ、パンの棚にもわずか1つ2つの菓子パンがあるだけであった。普段はまず購入することのない、生クリームの利いた甘い菓子パンを買う。背に腹は代えられない。




 そして電車が来る前に素早く腹に詰め込んでしまい、ゴミは処分してしまう。




 東雲までくれば誰もいないし、電車にもほとんど乗客はいない。
 だが国際展示場駅についたとたん混雑ですよ。




 そして羽田空港。すでに搭乗手続きはしてあるので、手荷物検査を受けて搭乗ロビーに入るだけである。




 飛行機への搭乗までには少し時間がある。
 が、さすがにここで、このカバンのなかの本は読みにくい。
 釧路行きの便だ。どこに誰がいるかわからない。




 そして飛行機に乗り込み、




 釧路に着いた。
 到着したとき、釧路はすでに暗かった。




 釧路空港には両親が迎えに来てくれていた。




 そのときの車はホンダMDX。写真は参考資料。
 MDXは北米市場向けの大型SUVだ。2トントラックよりも車幅があり、北海道でさえ街乗りには使いにくい。だが、広大で除雪も限られる北米の過酷な冬道で、実用本位のカナダ・アメリカ合衆国のユーザーに使われるMDXの走破性能は頼もしい。こういう重いSUVは自重で雪に埋まるだけのどうしようもない代物もあるが、デフロックをかけたMDXはかなりの性能を見せる。雪国で乗るのならば、MDXかジムニーだ。




 そのMDXの快適な車内で両親と近況を話しなどした。
 さすがに年末の最終便が着いた後の道は、混雑していた。
 釧路でこんなラッシュはなかなかない。





 さて、実家に到着したところで戦利品を並べてみた。
 戦利品は以下の通り。

・言わずと知れたディストピアに君臨するBB(偉大なる大兄)こと速水螺旋人閣下のところへは、何を差し置いても真っ先に駆け付けたが、タイミングわるく不在であられた。 新刊ではいつもとは異なりディストピア礼賛漫画が掲載されていたが、まさに日本のディストピア萌えの朝ぼらけですな。潜在需要を開拓する第一歩でありましょう。私もユートピア・カフェで「昼食」を採りたいっす。

・昨年mixiで知り合ったコウさんには、様々なお土産を頂きました。帰省する飛行機の時間を気にしながらの訪問だった為、そそくさと退散してしまったことが気になっています。今回の新刊は、「ブラックラグーン」の小火器解説本。有名な銃器については、漫画のコマを見てモデルをある程度見当をつけられますが、ブラジルのガバメント・コピーなどは苦労されたことでしょうに。珍銃好きでなければ、とても調べられませんよ。そして巻末の「雑談」は、これで「3割以下」とは恐ろしい限り。

・上の解説本で挿絵を描かれていたEXCELさんご自身は、「ブラックラグーン」の狂気の双子本を。サイトやmixiの日記はしばしば拝見しているのですが、ご挨拶しそびれました。 それにしても、18禁にしてP11までそうした描写がなくガンアクションが展開されるとはさすがです。冒頭から砂利を.303で木っ端微塵にするとはこれまた凄絶。P12以降については、親兄弟一族郎党にバレているここでは書けませぬ・・・。けれども、気狂い双子は「ラグーン」で一番好きな話なので、2人が取り上げられたことは嬉しいっす。

・打って変わって、猫漫画を長く続けておられるセツコ・山田先生の猫本は、いつも楽しみにしています。院進学に合わせて埼玉のペット可の部屋へ引っ越して、にゃんこと暮らそうと目論んでいた私にとって、猫本は酸素同然です。ニアプハジーマです。いつかは猫まみれな生活を私も送りたいものっす。

・私は日本語堪能なロシア人を何人も知っていますが、秋葉いつきさんの日本語の流暢さには驚きました。私のヘボすぎるロシア語とは、比較にもなりませぬ。

・そして自主制作映画「アウトロウ」は、これが自主制作映画かと驚愕しました。私のあまり知られていない趣味として、素人撮影の自主制作映画を観ることがあるのですが、私も1回だけ自主制作映画(とも呼べないような粗末な代物)に参加したことがあり、制作の難しさの片鱗は心得ています。それを踏まえて観れば大抵の自主制作映画は楽しめます。失礼ながらその程度の期待で観たわけなのですが、車を何台も動員して破壊する「アウトロウ」のスケールは類例を知りません。これは凄い。

・ここでは写真に載せていませんが、あと2冊ばかり馴染みのところから買ったのですが、ここでもタイミング悪く当人不在で仁義を切れず。ここへは何回も訪問していますが、こんなことははじめてですよ。


 今回は、自分自身のこうした場での不慣れもありますが、タイミングの悪さや飛行機の時間への焦りもあり、各所で十分な挨拶をして回ることができなかったような気がします。何はともあれ、これが有明での戦果でありました。


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