高尾山断念
2007年07月07日(土)
一昨年以来、高尾山には登っていない。相模湖から高尾山口に抜ける「中大ウォーキングラリー」の再現は、そろそろ再びおこなってもよい頃合いだ。というわけで、学部時代の先輩Tem氏、М氏、同期のФ氏、そして今回はじめて声をかけた後輩のА氏(いずれも仮名)で登ることとした。が、А氏は仕事が入ってしまったため、山ではなく我が家でのアホ映像の部からの参加となってしまった。
早速、高尾経由でJR相模湖駅へ…。
相模湖駅にエレベーターなんか、あったっけ?
バリアフリーの一環で増設したのだろうか。
だけれども、使用停止中だった。
しかし停電とは?
駅舎内部の工事停電か?
この時間、ここへ来る電車は1時間に3本程度しかない。
同じ電車には私しか乗っていなかったようなので、20分程度待つ。
とりあえず暇つぶし用に「SAS スペシャルアナスタシアサービス」を持ってきた。
で、集合時間の1000時ちょうどの列車で3人がやってきたので、これで出発する。
相模湖公園へ向かう道には、なかなかおもしろい押しボタンが。
もっともこれは、私がはじめてウォーキングラリーに参加した1997年から変わらないが。
いつみても意表を突かれる。
天気予報によると、(旧)相模湖町の降水量は1mm程度と出ていたが、さてこの雲行きは。
相模湖公園。
天気があやしいせいか、誰もいない。
かつては「ノリピー」「ケンカ上等」などのアホな落書きがあり、ウォーキングラリーでは毎年この前で写真を撮っていたが、長年風雨に曝されて消えてしまった。塗り直したわけでも、ペンキ落としを使ったわけでもなく。
さて、「サイバーコップ」の撮影で有名な相模湖ダムを越えたあたりから、雨が降り出す。いちおう雨具用意としていたので折り畳み傘を出すが、雨足は強まるばかり。とりあえずあずまやで雨宿りを……。
傘を干す。もっとも乾いたとしても、畳んで出られるようになる、つまり雨が止む可能性は低そうだが。
しかし雨足はますます強まるばかり。
相模湖町の降水量1mmって、冗談でしょう。
けっこう豪雨ですが。
雨足は弱まったり強まったりしていたが、靄が高尾山を完全に隠してしまう……。
雨が止む気配もないが、この状態で登るのは、いかに低山といえどもまずいのではなかろうか。
一向に雨が止まず、断続的に強雨になるので出るに出られず、腹も減ったことだしここでメシを食うことに。もちろんTem氏愛用の携帯コンロの出番だ。焚き火ではないので、違法ではないはず。
雨で身体は濡れ、気温も低めなので、温かいお湯はありがたい。
もはや暫くここに居座る態勢である。
通行人も、他の利用者も誰もいないので出来る所業。
早速ラーメンを作るが、携帯電話を重しにするのはどうかと思うが…。
前回陣馬山でもカップ入りのインスタントコーヒーは活躍した。
ブラック党の私は砂糖と脱脂粉乳(のようなもの)を使わず温存した。
非常時の熱量補給に、とポケットに。
今回も非日常気分満点なので、もちろん砂糖とクリープは非常用にポケットへ。
まだ登っていないので大して疲れてもいないが、だからこそ身体は冷えつつあった。
こういうときは温かい珈琲が浸みる。
護身用のスコーピオン。
これがあれば山賊が出ても安心。
だが、滅多に交通量のないこの道で、たまたまスコーピオンを出したときに車が通ったので、何食わぬ顔をして隠すの図。高校生のタバコみたい。
ここで、車を奪おうなどと思うようでは、「GTA」のやりすぎ。
雨はやがて小振りになったが、一気に集中豪雨がきたので、地盤が緩んでいる可能性がある。そうでなくとも、足場は極端にぬかるんでいるはず。今後再び降り出さないとも限らない。というわけで、今回は高尾山へ登るのを断念。相模湖駅へと引き返した。
学部時代は雨の中登ったことがあるが、歳をくって慎重になりました。
学部時代とは別世界のように変わってしまった多摩センター。
別に汗をかいたわけではないが、当初の予定通り風呂屋へ。
雨に濡れたしね。
そして我が家へ。
我が家で早速アホ映像上映会をはじめたところで、А氏から電話。
早速駅まで迎えに行く。
駆け付け三杯でいきなり、その筋の飲料を。
ドクターペッパー北米版、ダイエット・ドクターペッパー、チェリー・ドクターペッパー、インカコーラの4発だ。
「不味いジュース集め」が趣味と公言し、就職活動のエントリーシートにさえそう書いた(しかも通ってしまう)Tem氏主将時代の部では、ドクターペッパーは好んで飲まれた。そのスピリットは世代の離れたА氏(彼も何代か下の主将である)にも受け継がれていた。平然とこれらの飲料を飲むとはさすがである。喜んでもらえたようでなにより。
それにしても、インカコーラの色はなんとかならんのか…。
今回もいくつかの映像が流されたが、今回の注目株はА氏が持参した「Happy
Tree Friends」であった。見た目はほのぼのとした、動物たちが主人公の児童番組風なのだが、その実態はあまりにも残虐・凄惨!「クレクレタコラ」に近いものがあるが、そのグロテスクさは比較にならない!おもわず後でDVDを買いそろえてしまったほど……。
今回は高尾山に登れず残念ではあったが、あずまやでコンロの湯を沸かす、ささやかな非日常体験と、アレな飲料を飲み比べる学部時代の再現のような一時、そして「HTF」のごとき凄絶な番組との邂逅は、存分に楽しめました。次は、高尾山にリベンジしたいものであります。