有明サークル参戦
2007年08月19日(日)
前回の冬C71では、「クワルナフ」の馬頭さんのご厚意で、テーブルの内側へはじめて足を踏み入れ、売り子の真似事などをさせて頂いた。これに味をしめた私は、C72に向けて申込をしたところ……初申込にして初当選してしまった。受かった以上、本を出さねば他の参加者や落選者に申し訳ない。ということで、どうにかでっち上げたのが「ロシア語軍事用語集」と「ナガン一家のリボルバーβ版」である。
前回「クワルナフ」の入場に同行させて頂き、参加手順を少し垣間見たと言えども、サークル参加はわからないことばかり。準備にはいろいろと手間取り、不安も多かった。帰省時とハイキングでしか使わないリュックにしようとも思ったが、結局書類カバン1つで済ませることに。
ちなみに持ち込んだ物品は、
■本■
・自分の本50部
・見本誌。
・本を入れる書類ケースとクリアファイル。
・防水用にゴミ袋(これで書類ケースを包んだ)。
■設営用品■
・看板用の紙。
・セロテープ。
・小銭セットと小銭ケース。
・白紙数枚。
・筆記用具。
■参加書類等■
・入場チケット。
・サークル登録証。
・コミケットアピール。
■その他■
・折り畳み傘(予報が芳しくなかったので)。
・顔ふきウェットティッシュ。
・タオル。
・ハンカチ。
・目薬。
・携帯食料。
・コミケ地図と訪問予定サークルのメモ。
・デジタルカメラ。
・携帯電話。
・個人用の現金とパスモ。
(水は重いので駅前で現地調達)
あと、協力をお願いしたЧЖ氏(仮名)が用意していださったのは、敷物とНКВД隊員。
НКВДについては事前にЧЖ氏から申し出があったが、敷物についてはまったく念頭になかった。
ありがたいことです。
さて、前日まで作業していたので宅配便も使えず、50部すべてを自分で持ち込みことに。りんかい線直通の埼京線はなかなかの混雑で、重くかさばる荷物を抱えて入るのはしんどかった。結局手に持つことになるのならば、リュックより書類カバンの方がマシだったかもしれないが。どうせ知人と友人の義理ぐらいしか需要がないだろうから、持っていく冊数を減らすべきだったかとさえ思ったほど。そしてЧЖ氏と合流し、国際展示場駅前で水を買って、0815時にはいざ国際展示場突入!
自分の割り当てられた場所には、ちゃんとサークル名が。
やはり、当選は夢ではなかったのか!
なお、隣は漫画の小火器を紹介することで有名な「Koh's Factory」。主の西沢さんと早速ご挨拶など。それにしても「Koh's Factory」の「銃」の一文字ののぼりは、「砂ぼうず」っぽくて粋でした。よく目立ち、私も自分のブースに帰るときに、道に迷わずに済んだほど。
また、比較的近所である歴史系の島には「クワルナフ」が出展しているので、馬頭さんや売り子として参加しておられたカノッサさんにご挨拶に。
ЧЖ氏が用意してくださった敷物とНКВДを設置し、事前に印刷してきた紙を貼り、本を取り出し、準備完了。
はじめてのサークル主としての設営が完了し、開場を緊張して待つ。
この間にも、「軍事研究」においてロシア軍関連記事を執筆されているС氏からご挨拶を頂く。
わざわざ来て頂けるとは!
右も左もわからない中、唯一のウリではあるがそろそろ期限切れな露検2級程度の能力で、駆け出しの軍事趣味者が書いた本。売れ残りをどれだけ持って帰るのだろうか。少し買う本もあるし、重量が帰りよりも増えたらどうしよう……などと考えていた。だが、開場前後から周囲の軍事趣味者の方の中には足を止めて関心を示してくださる方も。
1030時〜1115時の間には、東館の速水螺旋人さんとEXCELさんにところへご挨拶に出向いて献本し、お二方からも新刊を(同志速水からは前回の分の既刊まで)戴きました。そして戻ると、店番をしてくださっていたЧЖ氏曰く、すでに何冊か売れたという。しかもネット上で懇意にしているКВさんは、朝一番に来訪してくださったようで、不在で申し訳ない。ネットで不在時間をきちんと書くべきでした。
そして1130時にはЧЖ氏を解放し、私が1人で店番をしていると、見る間に売れていってしまい、書類ケースから次々補充をすることに…。1140時にはナガン本が、1143時には用語集が売り切れるとは!いくら少数生産とはいえ、午前中に完売とは想像だにしませんでした。
事前に来訪を予告しておられたКЯさんやБЛさんの分は取り置きしておいたが、ブースに来て「完売」の表記に落胆された方は、期待をして頂いたのに申し訳なかったです。内容まで期待に添うものかどうかは自信がありませんが。中には「blog、見ています」と言ってくださる方も何人かおられたのには、驚きました(そして完売で申し訳なかったです)。増刷については不明としか言い様がないのですが、今後の動向についてはblogで必ず告知致します。
また、東館遠征を終えて西館に戻って来られたКВさんは、再び私のところを訪れてくださりました。
ロシア語の先輩たる奥野さんと高田さんも来訪してくだされましたが、すでに完売。残念だったような、先輩方に粗末なロシア語を見られず安心したような…。
以前のコミケで一度だけお会いしたБНさんからは、以前出された本を頂きました……が、こちらは完売。申し訳ないです。
さらに、学部時代の後輩のТХ君が来訪するとは、マジで驚きました。まあネットで告知はしていたけど、まさかそれを見て、立ち寄るとは驚きですよ。
1430時頃には、КЯさんがフルシチョフ時代のルーブリ札で支払いをされましたが、これ、本当に受け取ってよかったのでしょうか?私の本とは決して見合わない貴重な品を…。
МДさんは、ベリョースカなき今では入手困難になったロシア純正のズブロッカを差し入れて下されました。このような貴重かつ高価な品を頂いてしまって、本当に感謝いたします。大切に飲ませて頂きます。
他にも暑い中、最も必要な水分を差し入れてくださった方々。助かりました。感謝致します。ちなみに宇宙食っぽいパッケージは、やはり差し入れのフレーズドライのキムチ。さすがに会場では開封する勇気はありませんでしたが、思いの外いけましたよ。塩分補給にちょうどよかったかも。
なお、ЧЖ氏は13時過ぎには帰還し、交代で便所に行くなどしていましたが、14時にはかねてからの予告通りに学部時代の先輩サクマ氏、同期のФ氏、後輩のА氏などが来訪し、有明見物をしておられました。結局、片付け後は、ЧЖ氏と学部時代の連中3人が一堂に会してメシとなったのですが、無理に売り子を依頼したЧЖ氏を、突然胡散臭い連中の中に招いてしまったことは申し訳なく思います。
閉会直後の混雑を避けて東雲駅まで歩き、皆にとって帰宅の条件が等しい新宿まで出て、そこで会食&茶をやっていたのですが、「聖マッスル」「ウノケンの爆発ヴャー」「大相撲刑事」などどうしようもないネタでЧЖ氏が楽しんで頂けたのならば幸いであります。
私のところに来て頂いたすべての方に感謝するとともに、突然の売り子依頼を快諾して下さったばかりか、アホな会食まで付き合ってくださったЧЖ氏に感謝します。
それにしても……拙いなりにロシア語で資料を読み、同人誌らしきものを書くことが出来るようになり、この5年の間にいくつかのサークルと付き合いをして頂けるようになったのは、「関東再進出」前には想像もつかないことでした。前職においては仕事が楽か辛いか以前の問題として、構成員の機能的文盲と迷信深さと怠惰・無気力に絶望しておりました。内々定顔合わせの段階で既に失望し、本配属になってから心底絶望した前職にいち早く見切りをつけ、関東に再進出したのは、吉と出たと思います。少なくとも、今日一日は充実した時間を過ごせました。
初申込で初当選自体が奇跡に等しいことですが、もし次回も当選したら、最低限増刷は出したいものであります。論文があるので、新刊を出せるかどうか、そして次も購買していただけるかどうかは不安ではありますが…。