正月帰省せず
2009年01月XX日(X)


 今回の正月は田舎に帰省しなかった。関東に残留するのは、2000年末〜2001年初の年越し以来2度目である。そのときは学部時代であり、伊達で「帰省しない正月」を味わってみたくてわざと居残った。同じように帰省しない連中とささやかながら飲食を共にし、午前0時ちょうど頃に初詣へ繰り出すなどして過ごしたものだった。今回も特に関東でやることがあったわけではないが、諸事情から残留することに決めた。ただし今回はさすがに、周囲に暇な独り暮らしの同類がいるわけではないので、本当に1人での年越しであった。

 私は伝統的な風習にまったく関心がない人間なので、1人で過ごすに当たっては、普段と何一つ変わらない生活を続けるだけであった。年越し蕎麦と称してカップそばや乾麺を用意することもなければ、スーパーの惣菜コーナーで小さなおせちを買うようなこともなく。パンにチーズを乗っけて焼いたり、魚肉ソーセージをつまんだり、米に納豆をかけたりして、いつも通りであった。

 ただ、風習を蔑視しているわけではないので、家族とであれ友人とであれ複数人数で年越しをするのならば、それっぽい食事や小道具を用意したはずではある。まあ、今回は「帰省しない正月」やましてや「1人での年越し」を味わう感慨もなく、ただ単に帰省せず、いつも通りの生活を続けわけである。たまにはこんな年もある。


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