last up date 2004.11.28

 渡露・在露経験のある知人・友人・親戚・教員から聞いた、ロシア話の集積場。
 もちろん、ロシアに渡り、ロシアに長く住んだからと言って、それでロシアないしロシア人を一刀両断できるわけはない。何年何十年住んでも、「ロシアでは」「ロシアとは」「ロシア人は」などと大主語で語れないのがロシアである。もっとも、それは中国もアメリカも日本も同じだが。さらに言えば、発言者の悪意・偏見・誤解・誇張・恣意的な歪曲は必ず含まれているであろうことと、私が発言者の伝えんとしていることを解釈しきれていないかもしれないことに留意されたし。
 最終更新日現在、私自身は未だ渡露経験はありません。


 ジプシーのガキが切手や絵はがきを売りつけようとエルミタージュの前なんかにたむろしているが、持っている台の下にナイフを隠し持っていて腹に突きつけ、強制的に買わせようとすることもある。相手がガキならばぶん殴って追い払うのも1つの手かもしれないが、そうすると帰り道では仲間や武器を用意して待ち伏せしているかもしれないので、気を抜けない。 


 ロシアにもシルバーシートはある。しかし表示がわかりにくい。うっかりシルバーシートに座っていたが為に、傷痍軍人に松葉杖でぶん殴られた日本人もいる。


 バスに乗っているときに、チンピラグループが車内に乱入して、客から集金して降りる、ということもある。抵抗しても殺されるかもしれないので、命以外はすべて諦めよう。


 悪漢に追い掛けられていて「お巡り!」と叫ぶと、民警は逃げる。
 チンピラやネオナチが闊歩していても、民警はさりげなく遠ざかっていく。


 まともな民警は、立ち止まって取り調べる。悪徳民警やニセ民警は、どこかに連れて行こうとする。つまり人目に付かないところに連れ込んで、強盗に豹変するわけだ。


 ロシアに行くときは、大使館/領事館に電話しろというフレーズを暗記してから。悪徳民警に難癖つけられて拘留されることはよくある。そこではこのフレーズを言い続けるべし。どちらにせよ法律上23時間程度までしか拘留できないので堪えろ、とのこと。


 通りに面している一階と二階部分には、窓に鉄格子が嵌っていて、入り口には番がいるのがロシアの建物。大学でもしかり。


 ロシアの川は危ないところもある。浅くて流れが緩やかでも、底に泥がたまって足を取られるかも知れない。沈むかも知れない。だから、川で泳ごうぜとロシア人に誘われたときは、まずロシア人がどのへんに行くか見極めてからにした方が無難。
 ロシア人が勧めるキノコも同様。


 ロシア人は老若男女、泳ぐときに水着をつけるかどうかはあまり気にしない。さすがに着替えを見ると怒るし、ぶん殴られるけど、そのへんの海や川で素っ裸になって若い女が泳いだりしているという。


 車に修理道具からテント一式までを持ち歩くロシア人は多い。この広大なロシアでは、遠出をするときに凝る間の故障やトラブルがあったら、自力で生き延びなければならないからだ。助けてくれる人間もまずいない。


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