last up date 2005.03.22
渡露・在露経験のある知人・友人・親戚・教員から聞いた、ロシア話の集積場。
もちろん、ロシアに渡り、ロシアに長く住んだからと言って、それでロシアないしロシア人を一刀両断できるわけはない。何年何十年住んでも、「ロシアでは」「ロシアとは」「ロシア人は」などと大主語で語れないのがロシアである。もっとも、それは中国もアメリカも日本も同じだが。さらに言えば、発言者の悪意・偏見・誤解・誇張・恣意的な歪曲は必ず含まれているであろうことと、私が発言者の伝えんとしていることを解釈しきれていないかもしれないことに留意されたし。
最終更新日現在、私自身は未だ渡露経験はありません。
ロシアのカジノは勝ち逃げは許されない。買っても半分は置いていかないと、生きて帰れない。
ロシアは、告発者のアパートの部屋に迫撃砲をぶち込んだり、ショバ代を払わないキオスクを対戦車地雷で爆破するようなことがしばしばある社会。もし命知らずの正義漢が警官や弁護士にいても、組織や社会の腐敗の前には何も出来ない。ヘタなことをすれば家族ごとアサルトライフルで殺される。
ロシアの消防隊は、火事を消すという発想がない。燃やしつくせば消えるという発想で活動する。突撃隊が建物に入って人や動物が取り残されていないか確認し、その後は延焼防止剤を撒いて、あとは燃え尽きるのを見物。
ただしその突撃隊では、英雄精神に基づいく命知らずの突撃でもって人命を救おうとして、多くの消防士が殉職している。その意味では勇敢な消防士である。
モスクワで起きたアパート爆破テロ事件は、政府がチェチェンを叩くための自作自演である、と告発した国会議員は射殺された。
内務省派遣の実力部隊であるОМОН(オモン)が来たら、相当ヤバい事態だということ。オモンの車が来ただけで騒動が収まって、暴れている人間が逃げることさえある。オモンは、暴動の際にスナイパーに「2〜3人殺して威嚇しろ」と命じて射殺するようなチームである。凶悪犯罪人やテロリストは、他人の家を破壊してでも捕まえる。こうした部隊があって辛うじて、ロシアは社会秩序をどうにか維持している。
ネオナチがやってきたら、民警のお巡りは逃げる。ソ連時代には考えられないことである。
大抵のロシア人は、ウォッカを浴びるようにラッパ飲みしたりはしない。大抵50ccぐらいのリュームカ3杯ぐらいである。もちろん大量に飲んで泥酔する人間も少なからずいるが。
突然親しげにやってきて、一緒に酒を飲もうとする人間は、ロシアでは最も危険な人物である。酒に何か入れられて、意識が混濁したところを身ぐるみ剥がれて捨てられることもある。その点、ホテルのバーは最も危険の場所の1つである。外国人向けバーの入館証を持っている犯罪者ぐらいはザラにいる。
ロシアでは人々は、撮影に敏感である。鉄道やバスで撮影すると、乗客の抗議を受ける。レストランでさえ他の客が怒る。これは社会主義時代の秘密保持やスパイ防止の習性というよりも、単に撮られることを嫌がる共同体的な習性だという。
ただし文句を言ってきた軍人と一緒に写って仲良くなった留学生もいたという。
ホテルの前に止まっている白タクに乗って、運転手にぶっ殺されても誰もわからない。ホテルが呼ぶ白タクならば、ホテルと繋がりのある人間なので殺されたら追跡調査が可能である。