last up date 2005.11.08

 渡露・在露経験のある知人・友人・親戚・教員から聞いた、ロシア話の集積場。
 もちろん、ロシアに渡り、ロシアに長く住んだからと言って、それでロシアないしロシア人を一刀両断できるわけはない。何年何十年住んでも、「ロシアでは」「ロシアとは」「ロシア人は」などと大主語で語れないのがロシアである。もっとも、それは中国もアメリカも日本も同じだが。さらに言えば、発言者の悪意・偏見・誤解・誇張・恣意的な歪曲は必ず含まれているであろうことと、私が発言者の伝えんとしていることを解釈しきれていないかもしれないことに留意されたし。
 最終更新日現在、私自身は未だ渡露経験はありません。


 大学の寮は1食50ルーブリぐらい。最初食堂の行列は長いが、だんだん短くなる。カネがなくなって学生が来なくなるのか、それとも飽きて外で食うようになっているのか。それはわからない。


 ロシアのボールペンは厳寒の中でもちゃんと書ける。日本のボールペンだと、インクが固まって書けなくなる。一方夏場だと、ロシア製のボールペンはインクがたっぷり出て紙が真っ黒になる。夏場は日本製、冬場はロシア製と使い分けるべきか。


 モスクワは日産とトヨタの車が比較的多く、ペテルブルグではベンツと三菱が比較的多い。


 ロシアの郵便局は、1時間の昼休みを取る。しかもその後、職員が勝手に休憩して「20分休み」とか張り紙がして窓口が閉じていることもザラ。


 ロシア人に面接の約束を取り付けておいて、いざその会社や学校へ行ってみたら、いないと言われることはザラである。病気とかテキトーなことを言われて。


 ロシアの大学は口コミの世界である。多分大学だけの話ではないだろう。寮に入るに当たって、生活についての紙が配られるわけでもなく、何もかも分からない。シーツはどうすればいいとか、細かいことのひとつひとつが人から聞くしかない。スケジュールでさえ口コミ。時間割が配られるわけでもなく、しかもそれも突然変わる。事務と教員との連絡も悪く、教室変更や時間変更を教員が知らないこともザラ。


 ロシアの大学の寮では、寮監が部屋の備品がちゃんとあるかどうかしばしばチェックに来るところもあるという。その備品とやらも、例えばプーシキン大学の寮に備え付けのラジオは国営放送しか入らない、ソ連時代の代物である。


 ロシアの大学に於いては、休みは少ない。長期休暇は年末年始の一週間と、試験明け休み一週間のみ。それ以外のときに旅行などをするには、個人的にサボるしかない。


 大学の寮にテレビを持ち込むと、よくわからん名目でカネをとられることもあり、その金額は寮費よりも高かったりするという。プーシキン大学での事例である。


 ロシアの大学に於ける留学生のクラスは、まったくのロシア語初学者からロシア語教師・通訳に至るまで、かなり細分化されている。その為、留学生のクラスからクラスへの移動は激しい。


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