大気汚染測定運動とは

住民が自分でNO2を測定する
行政の測定だけで足りるのか
身近な場所の汚染状況を知る
汚染の面的な分布を知る
一斉測定行動
住民参加の公害行政をつくる

 

 住民が自分でNOを測定する
 

 東京の大気の汚れは主としてNO(二酸化窒素)およびSPM
 (浮遊粒子状物質)によるものです。

 都や市区はこれら汚染物質の測定を行なっていますが、それは
 ごく限られた地点のみです。

 自分の身近な大気汚染の程度は実際に測定してみなければわ
 かりません。

 そして測定してみると、行政の測定地点よりも高い汚染値である
 ことも多いのです。

 「住んでいる場所の大気汚染がひどいので対策を」と行政にかけ
 あっても実際どの程度ひどいのか具体的な数値もないのでは、
 訴えに迫力がありません。

 また道路や新しい施設ができて大気汚染がひどくなったとしても、
 どの程度悪くなったのか示せなくては責任を追求することもできま
 せん。

 自分の環境を守ることを人任せにしていたのでは限界がありま
 す。
 経済・利益優先で行動する人々は、いくらでも自分たちに都合の
 よいデータをこしらえてアセスメントをパスさせることなど手慣れた
 ものです。

 自分の生命・環境を守ろうとする人は、それなりの武器(データ)
 を持たなければなりません。

 まず自分の身近な環境の現状を知ることから始めましょう。

 

 

 NO(二酸化窒素)

物が高温で燃えるとき、その物に含まれている窒素と空気の78%を占めている窒素が酸素と結びついて発生します。
水に溶けにくく、容易に人体の気道の奥深く侵入し、気管支や肺胞を傷めます。発癌性の疑いもあり、極めて有毒なガスです。

 SPM(浮遊粒子状物質)

直径10マイクロメートル以下の粒子状で、空気中を浮遊するもの。火山の噴煙など自然界に存在する微粒子も含まれますが、工場の排煙やディーゼル車の排ガスなどからの発生が問題になっています。炭化水素や二酸化窒素などのガスが微粒子に変化した2次生成もあります。ディーゼル排気微粒子は発がん性も指摘されています。また花粉症の誘因物質としても疑われています。

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 行政の測定だけで足りるのか
 

 行政が行なっている大気汚染測定ももちろんあります。

 区市町村が独自に行なっているもの

目黒区が設置している測定室は東山中学校のみです。(旧区役所屋上は庁舎移転に伴い2002年12月で廃止)

 東京都が行なっているもの

一般環境大気測定局および自動車排出ガス測定局

目黒区には3か所設置

一般環境大気測定局  第八中学校屋上
自動車排出ガス測定局 柿の木坂
自動車排出ガス測定局 大坂橋

 しかしこれらは、ごく限られた地点でしかありません。
 その地域の大気環境を代表するのに本当に適当な場所なのかど
 うかも定かではありません。

 大気の挙動は複雑ですから、位置が数十メートル変わっただけで
 汚染濃度が大きく違うということもあるのです。

 あなたが吸っている空気のきれいさ(きたなさ)はそこで実際に測
 定してみなければわかりません。

 

 

 一般環境大気測定局

とくに汚染発生源に密接しない環境を測定するための測定点

 自動車排出ガス測定局

自動車からの汚染物質発生状況を把握するために沿道に設置された測定点

 測定局一覧
 (↑東京都のページです)

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 身近な場所の汚染状況を知る
 

 小型カプセルを使ったNO測定は簡単で費用負担も少ないので、
 たくさんのカプセルを色々な場所に設置して身近な大気汚染状況を
 調べることができます。

 たとえば自宅の玄関、2階ベランダ、道路に面した側、裏庭、あるい
 は室内。

 自分が普段行き来している道路。通勤通学の経路に沿って設置して
 みるとか。

 または自分自身に付けて、自分の1日の活動がどんな汚染環境の
 下にあるのかを調べることもできます。

 自分がまさに呼吸している場所の空気の汚染を調べることができる
 のです。

 

 

 小型カプセルによる測定

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 汚染の面的な分布を知る
 

 東京は道路が縦横に走り、そのすべてから自動車排ガスが発生・拡
 散しています。道路沿道だけでなく道路に囲まれた地域もかなりの汚
 染を被っているはずです。
 ではその程度はどのくらいでしょうか。

 小型カプセルを地域的に多数設置することで大気汚染の面的な状況
 を明らかにすることができます。

 ある地域に小型カプセルを100メートルあるいは500メートル置きに
 メッシュ状に配置すれば地図上に等濃度線を描くことも可能です。
 メッシュ状でなくとも、ある地域内に多数のカプセルを設置して測定値
 を地図上に色などで表現すれば、面的状況はおおよそ推定できます。

 汚染の面的状況を知ることができるのは、行政の測定には無い
 大気汚染測定運動の強み(メリット)です。
 地域の人々が自分たちの住む環境を共同で守っていくうえでの有効
 な手段になります。

 

 

 汚染状況地図

(サンプル1)

(サンプル2)

 


↑ 資料をご覧いただくために必要です。(無料)

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 一斉測定行動
 

 小型カプセルを使った多地点での測定のメリットを発展させて、東京全
 体さらには日本全国で同日一斉に測定を実施しています。

 この一斉測定行動は毎年6月と12月の第一木曜日(設置)、翌金曜日
 (回収)で行なわれています。

 日本全国や東京全体をカバーする、住民による大気汚染測定・監視の
 ネットワークが形成されています。

 

 

 東京連絡会

 全国一斉測定実行委員会

 公害地球環境問題懇談会

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 住民参加の環境行政をつくる
 

 自分たちで測定し、それをもとに環境を改善していく。
 測定の結果「こんなに空気が汚れている!」と示せば、行政が住民の
 健康・生命を第一に考えて直ちに対策を実施する。

 住民も空気の汚れを実際に知ることで、自分のライフスタイルを変えて
 いく。自動車に頼らず、自動車は持たない・乗らない。街の緑化に参加
 する。せっせと歩くことで基本的な体力が養われ、健康を獲得する。き
 れいな空気のすがすがしさが判る身体になる。

 そんな感じが理想です。

 測定活動で得られた目で、環境行政のありようを見直してみましょう!

 

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