柴田茜「なに、そっち方面に行くの? じゃあボクも連れてってヨ!」 佐久間裕一「あ‥‥お前はダメだ」
こそこそと地下の駐車場にやってきたのにこいつは追ってきた。 柴田茜「何でだヨ!」 佐久間裕一「取材をさせてやれないネタだからだ」 柴田茜「‥‥‥‥」 佐久間裕一「‥‥‥‥」 柴田茜「‥‥‥‥」 佐久間裕一「‥‥‥‥」 柴田茜「わかったヨ」 やけに大人しく引き下がった茜は、カバンを自分の頭上より高く上げた。 柴田茜「‥‥これならばぁ!!」 氷室恭子「ちょ‥‥?!」 佐久間裕一「あにぃ!?」
俺は茜に体当たりをかました、茜は俺の下敷きになった。 ドスン! 佐久間裕一「あがっ!!!!」 柴田茜「‥‥んで‥‥ヨ」 佐久間裕一「‥‥っさいな」 柴田茜「重いんだから‥‥早くどいて」 佐久間裕一「ああ、そうだな‥‥」 柴田茜「‥‥‥‥」 佐久間裕一「‥‥駄目だな、こりゃ。氷室ぉ」 氷室恭子「はいはい‥‥」 柴田茜「何でだヨ」 佐久間裕一「流石に重いし‥‥手伝ってもらわんと」 柴田茜「‥‥‥‥」 さわさわ‥‥。 佐久間裕一「たまには良いだろ。あ‥‥、いい気持ち」 柴田茜「‥‥ばか」 茜にすりよったのでどつかれた。 佐久間裕一「あれぐらいでヒステリィ起こすなよ、連れてってやるから」 柴田茜「‥‥‥‥」 氷室恭子「商売道具にあんな事するなんて、どうしたの?」 柴田茜「‥‥別に」 佐久間裕一「まぁ、いいさ。大人しくしててくれよ、これからは」 バックミラー越しに、茜が頷くのを見てとった佐久間であった。 |
感想等々は掲示板かメールまでお願いします。
感想やご意見は書き手の力の源です!