2001/09/27 公開
担当:カルネアデス

ADAM THE SPIRAL FACTOR

#45 Ver.α


柴田茜「なに、そっち方面に行くの? じゃあボクも連れてってヨ!」

佐久間裕一「あ‥‥お前はダメだ」

 こそこそと地下の駐車場にやってきたのにこいつは追ってきた。
まったく‥‥。

柴田茜「何でだヨ!」

佐久間裕一「取材をさせてやれないネタだからだ」

柴田茜「‥‥‥‥」

佐久間裕一「‥‥‥‥」

柴田茜「‥‥‥‥」

佐久間裕一「‥‥‥‥」

柴田茜「わかったヨ」

 やけに大人しく引き下がった茜は、カバンを自分の頭上より高く上げた。

柴田茜「‥‥これならばぁ!!」

氷室恭子「ちょ‥‥?!」

佐久間裕一「あにぃ!?」

 俺は茜に体当たりをかました、茜は俺の下敷きになった。
一方のカバンは茜の手を離れ、俺の背中に着地した。

 ドスン!

佐久間裕一「あがっ!!!!」

柴田茜「‥‥んで‥‥ヨ」

佐久間裕一「‥‥っさいな」

柴田茜「重いんだから‥‥早くどいて」

佐久間裕一「ああ、そうだな‥‥」

柴田茜「‥‥‥‥」

佐久間裕一「‥‥駄目だな、こりゃ。氷室ぉ」

氷室恭子「はいはい‥‥」

柴田茜「何でだヨ」

佐久間裕一「流石に重いし‥‥手伝ってもらわんと」

柴田茜「‥‥‥‥」

 さわさわ‥‥。

佐久間裕一「たまには良いだろ。あ‥‥、いい気持ち」

柴田茜「‥‥ばか」

 茜にすりよったのでどつかれた。











佐久間裕一「あれぐらいでヒステリィ起こすなよ、連れてってやるから」

柴田茜「‥‥‥‥」

氷室恭子「商売道具にあんな事するなんて、どうしたの?」

柴田茜「‥‥別に」

佐久間裕一「まぁ、いいさ。大人しくしててくれよ、これからは」

 バックミラー越しに、茜が頷くのを見てとった佐久間であった。


to be continued ... ?


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