199*+4/10/17 ご主人様は死んでしまった。ボディーガードとして死因は調べておこう‥‥ そういう衝動に駆られた俺は何か違う所を捜しはじめた。 違った場所は二点、カレッジリングが無くなっていたのがそれが戻ってきていた事。 もう一つは壁に掛かっている額縁のパイプが一本足りないという事だ。 カレッジリングを見ていると突如宝石部分が外れた、空洞が現れた‥‥ 何かが入っていた‥‥んだろうな、これは. 先ほど安藤の主治医が言っていた「死因は薬物」。指輪の空洞に入っていた何か、それとパイプ。 そういえばこのパイプは、ウィークパイプと言って曜日毎に吸うパイプを換えると言ったな? ‥‥そうか、俺は栗栖野亜美へこの事を告げた、そこへ雪崩れ込んで来る美佳と美紀。 俺は安藤左衛門と約束していたがホントにくれるとは思わなかった車をもらい、仕事を終えた。 帰りにバーへ寄ったが‥‥アイツは逃げたらしい、ご主人様を失った酒達が俺を見つめる。 事務所へ戻ると法条まりなが訪ねてきた。また俺達の事件がエルディアと関係がある事。 それがあの姉妹がEVEである可能性も出てきた。 だが確証が欲しい俺は安藤宅を法条まりなに任せ、安藤商事へ向かった。 社長不在の安藤商事社長室は物色するのに格好の獲物‥‥ 簡単にあの双子がEVEである証拠が出てきた。 それと‥‥もう一人、EVEが存在している可能性も。少年の姿で‥‥。 安藤宅へ着いた俺を待っていたのは、血まみれになった栗栖野亜美、 美佳と美紀がこの世に居ない事を知ると全てを俺に託し‥‥事切れた。 あの双子はEVEだ‥‥と。 しかしそうなると‥‥奴等の狙いはEVEじゃ無かったのか? 屋敷から出ると藤井ユカが体当たりを掛けてきた。 法条まりなが藤田ユカの楯になったらしい、先ほどの惨劇を思い出した俺は、 車に入っていた道具から、武器の細工をした。 そこではプリーチャーによって、血に染まる法条まりなが居た。 奴は俺を見るなり飛び出しナイフを俺に飛ばし、俺は左肩に負傷を負った。 右手に持ったステアー目掛けてククリと言う刃物を振り下ろす‥‥が、右手首には スパナを括り付けてあって、刃物を受け止める。零距離射程になったのを確認した俺は 左腕に隠し持ったグロック22、それを抜く為に腕を振り下ろし、 その運動エネルギーにより掌中に収まった。 銃を瞬間的に抜きさったが為プリーチャーは回避する暇もなく、腹に銃弾を受け‥‥絶命した。 法条まりなは右手の神経を切断されていた、再生の確立は20%らしい。 「法条なら大丈夫さ。」と俺は一言残し、藤井ユカに法条まりなを託し、去った。 事務所へ換えると法条まりなのヒゲ上司がやってきて内調へ勧誘された。 もちろんお断り‥‥奴は渋々帰って行ったよ。 「ひとつの事件が終わった。多くの人間が、多くのものを失って……。 終わりと言うには、妙に納得出来ないいくつかの謎が残った。」 たくさんの謎が残った、しかし俺の事件は終った。 関係したくても糸口はない‥‥そういう事なのも知れない。 俺は‥‥疲れ果てた身体をソファへ投げ出し‥‥眠りに落ちた。 |
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法条まりな 199*+4/10/17 - 天城小次郎 199*+4/10/17 - プリーチャー 199*+4/10/17
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