1999/10/09 公開
2000/01/30 加筆
担当:カルネアデス

ADAM の続き (仮名)

桐野杏子 #03


やっぱりこういう時はこれよね。

『どん!』

杏子 「あっ!」

少年 「あ‥‥ごめんなさい。」

さりげなく少年の前に立ちはだかりぶつかったわ。

少年は背後を気にしている。

杏子 「ねぇ、あそこの男の人って知り合い?
もしかしてずーっと、あなたの後を付いてきてるんじゃない?」

耳に顔を寄せて小声で話す。

少年 「!!」

杏子 「少なくとも私は君の手助け‥‥出来ると思うわ。」

少年 「‥‥おばさん誰。」

おばさん? さては私を試してるのね。
杏子、今は怒っちゃダメよ、でも後で覚えてなさいよ。

杏子 「警察関係者よ、今手元に身分証明できるものは持ってないけど。」

真剣なまなざしで見つめる杏子。
顔を背け、歩き出す少年。

少年 「‥‥わかった、信じてみるよ、おばさんを。」

杏子も歩き出す。

杏子 「ありがとう、で、あの人は誰なの?」

少年 「‥‥わからない。わからないんだ、もう何もかもが!!」

杏子 「とりあえず落ち着ける場所へ行かなきゃ‥‥。」

少年 「派出所?」

派出所? 今はもう交番に統一されているはずなのに‥‥

杏子 「‥‥駄目ね、一般の人が安心するような所でもおかまいなしよ、あの感じじゃ。」

あんな威圧感、まりな先輩と見城先輩以来だわ。

杏子 「とりあえず地上に出なきゃ。」

to be continued ...


あとがき

‥‥うーん、明らかに小次郎と杏子の文章量のバランスが(笑)
まぁ、小次郎の方は孤独だからねぇ‥‥


天城小次郎#01天城小次郎#02桐野杏子#01桐野杏子#02に加筆。


2000/01/30 加筆

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