1999/11/07 公開
担当:カルネアデス

ADAM の続き (仮名)

桐野杏子 #07


天城小次郎 「何からって桐野お前‥‥。」

え、そんな事言われたって‥‥
私が電車に乗っていたら、男の子が通り過ぎてって‥‥
私の勘でこの男の子が危ないって思って‥‥
それで男が刃物持ってて、私はコインロッカーに荷物‥‥
駄目どれから話せばいいのか‥‥。

桐野杏子 「はははは‥‥あれ?」

男の子が隣りにいない‥‥。

『がしゃん』

‥‥まさか。

桐野杏子 「ちょっと君、そんな飲み方しちゃ駄目だよ!」

あああ、お酒のラッパのみ‥‥
はじめて見た‥‥じゃ無くって!

天城小次郎 「まあ、何があったのか知らないけど結構参ってるんだろ、あの小僧?
                   やりたいようにやらしてやれ。」

桐野杏子 「え、ええ、でもこの店って‥‥。」

天城小次郎 「気にするな知り合いの店だからな。」

へぇ、お知り合いか。 なんか、天城さんに似合いそうよね、この酒場。

桐野杏子 「そうなんですか。 で、彼ですけど、知らない男に追い回されたらしいわ。」

男の子の突拍子のない行動で冷静になれたみたい。
すらすら話せるわ。

天城小次郎 「なんだそりゃ、物騒だな。」

桐野杏子 「事の始めは、自宅の車が炎上して、それから男がつけまわすようになったんですって。」

天城小次郎 「‥‥ただ進行方向が同じなだけじゃないのか?」

桐野杏子 「それがその男、ずーっと刃物持ってつけてるんです。」

天城小次郎 「刃物だと!」

机を押しつぶしそうな勢いで叩く天城さん。

桐野杏子 「え‥‥ええ、ちょっと天城さん‥‥?」

天城小次郎 「‥‥どんな刃物だ?」

ちょ‥‥なに、この迫力。
普段髪で見えない視線が私を凝視しているように感じる。

桐野杏子 「え、確か 『なた』 じゃないですけど、なにか切れ味がわるそうな。
                だから騒ぎにならなかたんですけど‥‥。」

天城小次郎 「‥‥くそ!」

椅子に派手に座り直す、天城さん。

桐野杏子 「どうしたんですか、天城さん?」

天城小次郎 「‥‥。」

なに、なにがどうなってるのよ、もう!

to be continued ...


あとがき

毎度、乱筆乱文な書き物を読んでくださってありがとうございます m(_ _)m
そういえば、ストックもなくなってまいりました(なら毎週公開するなって)
いつも道理こっちの方が多いです(笑)

今回もほとんどノーチェックです(お約束)ので、ご了承くださいね m(_ _)m


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