2001/01/23 公開
2001/03/11 改訂
担当:カルネアデス

ADAM THE SPIRAL FACTOR

#01 Ver.μ


砂漠‥‥果てなく続く砂の海原には当然と言って良いほどの砂しかなく、
それ――砂以外の何物をも寄せ付けない何かを感じさせる‥‥。

その砂は人が流した、汗、血、涙、空からの恵みである雨水を無尽蔵に欲し、
世界を砂の――7割とも言われている海を砂の海にしようかと言わんばかりの勢いで
勢力を伸ばしている。

そんな砂漠に人が住む集落――都市があり、その名を‥‥エルディアと言った。



都市の中には王宮と言われるその都市の代表者を住まわせる建物が存在した。
それは他の建物と比べると明らかに‥‥一際(ひとぎわ)優雅な代物だった。

その王宮の一室、太陽光の射す部屋に独りの女性が立っていた。
部屋に射す太陽光によって女性の髪は煌(きら)めきを増す‥‥女性の髪は
太陽の恵みを受け更に輝く‥‥そう、彼女の髪は輝がやかんばかりの金髪だった。

しかし彼女を覆う煌めきとは裏腹に表情は暗い。
女性を口説く事を趣味としている人種が見ると
落としがいがあると思わんばかりの‥‥表情だった。

暗い雰囲気の彼女の視線を追ってみると、
部屋に射す太陽光を一番浴びている場所へと導かれる。

そこには女性が横たわっていた、水が張ってあるような棺の中で。

「‥‥私はどうすればいいの、兄さん。」

彼女は誰に言うわけでもなくそう言い放った。
顔の向きからして棺桶の女性へ向かっていった言葉の様ではあるのだが、
その人物は男性ではなく女性である。

「‥‥将軍が動き出したそうよ。」

女性は構わず独り言を紡ぐ‥‥光の射す棺桶に向かって‥‥。

「でも、私にはプリシア様を護ると言う約束が‥‥。」

そういって彼女は空を仰いだ、光が集まるその天井を‥‥その刹那。

「モニカ様‥‥。」

二人の男の声が彼女――モニカ=セレッティに掛けられた。
空に視線を泳がせていたモニカは声の方へ視線を移す‥‥が、光を直に見ていた為、
視界は暗い‥‥二人の人物がいる事は確認できた。

「‥‥‥‥。」

視線を移しても尚、確認しきれなかったモニカは沈黙する事に終始した。


to be continued ... ?


あとがき

こんにちはカルネアデスです。今回は‥‥見ての通りのことになりました。
先読みされてしまいましたからね、BBSにて。

メールだったらもっと嫌だったような気がしますけど、
まぁ、BBSの前に年末ですが凄い先読み作品を貰ったことがありまして、
そちらの傷が癒えていないうちに貰ってしまいましたからねぇ。

てことで、こんな自分自身の気の弱さに嫌気がさしています、
別に意見を言われた方がどうこう言いませんよ、
今までこの手の感想が無かっただけの事で。

気が弱いんでしょうねぇ、それか秘密主義者だったのか、脆(もろ)いですな (^^;
ネタをばらされてしまった以上――この場合他の人が考えたのと被っただけですが、
自分の主義に合わないから駄目‥‥とかのように感じています、
いまいち実感湧きませんけど。

もう続きは書けないだろうなと思っていたのですが書けてしまいました。
元々これで一部を閉める予定なモノだったのでこれぐらいは書けるのは
不思議じゃなかったかもしれませんが、最後の残り火ってヤツですかねぇ‥‥?
‥‥まぁ、それはそれとして。

今日は月曜日‥‥更新日と違うし(笑)まあいいか、更新ということで‥‥
しかし、Webで公開するほどの自信は無くしてしまいました(笑)

題名のVer.μ(みゅー)はMのことです、多分(冷汗)αがA、βがBなように。
もう今回から ADAM THE SPIRAL FACTOR です、マルチサイトは‥‥
余裕が無いので廃止の予定です。

うまい具合に前回感想書いてねぇ、見たいな催促が書いてあったようなので、
感想くれた人とかに送り付けておきますね、後半の部分は‥‥。
是非とも貰ってやってください!‥‥そして叱咤とかお願いしますね♪
‥‥あ、 転載は不許可ですが (^^;

自信を取り戻す事が叶えば一般公開も致します、
メールアドレス持っていないからといって悲観しないでくださいね。


感想等々は掲示板メールまでお願いします。
感想やご意見は書き手の力の源です!


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