地下駐車場から本部へ向かう佐久間たち。
天城小次郎は氷室恭子、桐野杏子の肩を借り、階段を上っている。 ザ―――――――――――――――――――――――――――。 雨音が近づいてきた、もうすぐ一階だ。
前を行く佐久間と甲野に緊張が走る。 念には念を入れる。
入れすぎた念に損は無い事を知っている、二人であった。 カツ〜ン。 カツ〜ン。
雨音に掻き消され気味の足音が聞こえた。歩みを止める一同。
桐野の視線を受けた氷室はその視線を肌で感じながら、
少年はかに歩き気味に階段を上っていた。 それに、横歩きだと後方へも注意が向けられた。 カツ〜ン。 カツ〜ン。
先ほどよりも確実に近く、足音が近づいてきた。 氷室と桐野と少年が階段を半歩、階段を降りる。 |
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