松乃広美「ねぇ‥‥」 江国雄二「‥‥はい?」 松乃広美「この人と私、どちらがおばさんに見える?」 江国雄二「あのね、今はそんな事言っている場合じゃ‥‥」 松乃広美「私なのね‥‥」 江国雄二「おねぇさん、しっかりしてよ」 松乃広美「ほんと‥‥おばさんよね‥‥」 江国雄二「ち‥‥んな事、言わないでください」 松乃広美「私の不注意でこんな‥‥」 江国雄二「‥‥けど大事には至ってませんよ」 松乃広美「自信無くすわね‥‥」 江国雄二「‥‥‥‥(参ったなぁ)」 だきっ。 松乃広美「あ‥‥」 江国雄二「しっかりしてよ、天城さんが待っている」 松乃広美「‥‥‥‥」 江国雄二「‥‥‥‥」 松乃広美「‥‥‥‥」 江国雄二「‥‥‥‥」 松乃広美「‥‥ねぇ」 江国雄二「嫌だ」 松乃広美「まだな‥‥」 江国雄二「にも言わなくてもわかるよ‥‥だからい・や」 松乃広美「‥‥いじわる」 江国雄二「勝手に嫌ってくれよ‥‥ったく」 松乃広美「ねぇ‥‥キスして‥‥」 江国雄二「広美さんがまともな状態になったらね‥‥」 松乃広美「‥‥いじわる」
松乃の腕が雄二を強く抱き締める、
雄二の胸の中で嗚咽を漏らす広美。
松乃広美「いいわ、甘えたらすっきりしちゃった」
結局俺の膝の上にはさっきの女性が居る。 松乃広美「駐車場から降りるより玄関に通すわよ?」 江国雄二「ええ、今はそっちの方が良いですね」 監視機構本部についた。
膝の上に居る女性を担ぎながら降りるのは骨なので その時、建物の入り口から人声が聞こえた。
佐久間さんだ、本部長さんだ、安全運転してくれたんだな。 |
感想等々は掲示板かメールまでお願いします。
感想やご意見は書き手の力の源です!